今日は新国立劇場に行った。びわ湖ホール声楽アンサンブルの「森は生きている」の公演である。
・オペラ「森は生きている」
台本・作曲:林光
演出:中村敬一
キャスト:
大野光星 (1月/総理大臣)
古屋彰久 (2月/廷臣)
宮良真子 (3月/リス/オオカミ/廷臣)
奥本凱哉 (4月/カラス/警護隊長)
小田裕香 (5月/ウサギ/もう一人の兵士/大使夫人/廷臣)
山田結香子 (6月/もう一人の娘/リス/廷臣)
脇阪法子 (7月/むすめ/廷臣)
柚木玲衣加 (8月/女官長/オオカミ)
森季子 (9月/おっかさん/廷臣)
山内由香 (10月/女王)
有ヶ谷友輝 (11月/兵士)
佐貫遥斗 (12月/博士/古老)
ピアノ:寺嶋陸也
阪哲朗指揮 日本センチュリー交響楽団
会場:新国立劇場 中劇場 (14:00 開演)
「森は生きている」は、2021年2月のこんにゃく座の公演以来である。びわ湖ホールは初めてだが、名前のとおり、びわ湖ホール(滋賀県立芸術劇場)が本拠地なので、東京での公演はあまりない。今回は新国立劇場による招聘公演ということである。
開演前の挨拶のあと、「十二月の歌」のところは会場のみんなも一緒に歌いましょうということで、歌とジェスチャー(手の動き)の練習があった。こういうところも面白そうである。そのあと、「さて、自分たちも練習だ」とオペラが開始される。劇団員が集まって稽古する場面から、物語に入って行くという流れも面白い。もちろん元々そのように作られているのだ。出演者も12人のみで、それぞれの月の精の他に、一人何役かをこなす。これもそのように作られているのだ。
「森は生きている」の合唱で物語の世界に入り、ストーリーが展開していく。約5年ぶりだというのに、メロディーも結構覚えていることに気付く。このように覚えやすく歌いやすい旋律で構成されているのも、楽しんで観られる要因だろう。台詞の箇所には多少アドリブを入れているようで、笑いを取るような演出も関西の団体らしいというところだろうか。むすめ役をはじめ、歌手陣はみんな素晴らしく、歌うところだけではなく、台詞や動きもさすがという感じであった。女王の純粋ゆえのわがままな感じ、おっかさんの意地悪な感じも、雰囲気抜群だった。
第2幕の、月の精たちがたき火を囲む場面では、事前の準備どおり「十二月の歌」を会場の客もいっしょになって「燃えろ 燃えろ あざやかに〜」と盛り上がった。手の動きも含めて、ごく短時間の練習でここまで一体になれるとは、会場の客もレベルが高い(私は別?)。最後に物語の世界から現実の世界に戻って歌う「森は生きている」で幕が閉じる。終演後は、アンコールというか、再び会場の客といっしょに「十二月の歌」を歌って、全て終了した。
休憩時間にはロビーで滋賀県の観光PRや物産販売を行っていて、オペラに合わせて県ごとやって来たという感じである。(関東の人の多くは、滋賀県は新幹線で素通りするだけの所と思っているので、こういうPRは必要だろうね。)
さて、「こんにゃく座」と「びわ湖ホール」という、「森は生きている」を主要レパートリーとする関東と関西の代表のような団体の公演をそれぞれ観たことになるが、これからも何度も行きたくなりそうだ。そんなオペラが「森は生きている」である。
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