梅雨の晴れ間の今日は、モルゴーア・クァルテットの演奏会に行った。
プログラムは次のとおりである。
・ニールセン:弦楽四重奏曲第2番
・ランゴー:弦楽四重奏曲第3番
・グリーグ:弦楽四重奏曲
演奏:モルゴーア・クァルテット
(ヴァイオリン:荒井英治、戸澤哲夫/ヴィオラ:小野富士/チェロ:藤森亮一)
会場:浜離宮朝日ホール (19:00 開演)
モルゴーア・クァルテットの演奏会は攻めたプログラムが多い印象で、聴きに行こうと思いつつ行けていなかったが、ようやく行くことができた。今日はデンマークとノルウェーの作曲家の弦楽四重奏曲で、「攻め過ぎた」プログラムではないが、いずれも生で聴くのは初めてである。ランゴーの弦楽四重奏曲は録音も含めて聴いたことなく、全く初めてだ。
まずはニールセンから始まる。きっちりとした構成の名曲で、名曲ではあると思うが、わりとオーソドックスな感じではある。演奏も聴きどころをしっかりと抑えたようで、充実した内容だったと思う。
続いてのランゴーだが、交響曲はそこそこ聴いているが、前述のとおり弦楽四重奏曲は初めてだ。交響曲のように一癖も二癖もあるのかと思っていたら、まさにそんな感じで、冒頭からいきなり4人の奏者がバチバチやりあっているような戦闘モード(?)になったかと思うと、テンポやら調性やらが目まぐるしく動き、かと思うと突然美しい旋律が奏でられたりと、退屈する暇がない。盛りだくさんの内容にお腹いっぱいの曲だという印象だった。これこそモルゴーア・クァルテットが演奏するに相応しい曲という気がした。
休憩のあとはグリーグだ。普段は聴く機会は少ない曲だが、こちらも中身の濃い演奏であった。4人だけで演奏しているとは思えないような、まるでオーケストラのような響きも感じられた。冒頭がどことなくピアノ協奏曲の冒頭部分を彷彿させたり(個人的な感想)、「ペールギュント」の中の曲のイメージとつながる箇所があったり(個人的な感想)、グリーグの作品のいいとこ取り集大成みたいな作品かもしれないと、今回生で聴いて思ったりした。演奏も素晴らしいに尽きる。今日のプログラムではやはりグリーグがベストだ。
全ての演奏が終わったあと、荒井さんのトークがあった。ランゴーについてが中心で、練習の際にはいろいろ議論白熱したが、本番の演奏ではそうなってしまうかということで、そもそも楽譜に書かれた指示の意味することが分かりにく、いろいろな解釈が出来てしまうということだ。やはり一筋縄ではいかない作曲家のようである。
最後にアンコール演奏があった。最後はしっとりとということで、グリーグの抒情小品集第1集より「ワルツ」を演奏した。ピアノではなく弦楽四重奏で聴くと、また新鮮であった。
すっきりしない天気が続いていたが、演奏会が終わって、すっきりと良い気分となった。
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