今日は天気もいいので、神奈川県足柄上郡中井町に行った。中井町に行きたくなった理由は、神奈川県内で唯一行ったことのない市町村だったからである。東名高速で通ったことはあるが、それを「行った」とはいわない。震生湖も一部中井町にかかっており、震生湖にも行ったことがあるが、秦野市内側だけだ。そんな訳で、小田急線で秦野に向かう。秦野駅から比奈窪に行くバスが出ているはずだ。
秦野駅をおりてバスの案内を見ると、比奈窪行きが存在しない。実は比奈窪バス停は中井町役場入口と名前を変えていたのだ。中井町に行くことが分かりやすいようにしたとのこと。バスは1時間に2本程度で、極端に少ないわけではない。神奈中バスの「秦92」系統だ。
バスはそこそこの乗車率だが、日赤病院前で半分くらいおり、そのあとも東名秦野まででほぼおりてしまい、車内の乗客は数名になった。東名秦野バス停を過ぎると中井町に入る。猪分(ししわけ)とか才戸(さいど)など、ローカル地名のバス停も面白い。終点の中井町役場入口で下車する。ここまで乗ってきたのは自分以外にもう一人だけだった。
(中井町役場入口に到着したバス)
町役場があるのだから、この比奈窪が町の中心だろうと思っていたが、意外と長閑な、というより何もない場所だ。役場の他に農村環境改善センターや保健福祉センターなど公共施設は集まっているが、それだけの場所のようだ。市街地の中心という雰囲気ではない。比奈窪という地名は「鄙」から来ているのかと思ってしまいそうだ。郷土資料館というものがあるらしいので、案内看板にしたがって行ってみたら、解体されていたのか更地になっていた。
(比奈窪の風景)
(中井町役場)
仕方ないので少し歩いてみる。「なんかいいでしょ!中井町」の文字が見えるが、鄙びた田舎の雰囲気がいいということなのか。その付近に中井町中央公園というのがあり、行ってみる。なんということもない公園だなと思っていたら、そこは「水辺の広場」という公園の一部で、さらに上に行くと、いろいろな施設があった。「遊びの広場」にはいくつかの遊具があり、ちょうど幼稚園生の団体が遊んでいた。その上には野球場もある。道路を渡るとカフェや売店があった。折角だから「なかい里都まちCAFE」でアイスコーヒーを飲みながら、ゆっくりとくつろぐ。正面には富士山が見える。なんだか高原のリゾートにいるような気分になるぞ。「里やま直売所」という物産販売店は土日のみの営業ということで今日は閉まっていた。
(なんかいいでしょ!中井町)
(水辺の広場)
(遊びの広場)
(なかい里都まちCAFÉ)
(カフェでくつろぐ)
(里やま直売所は本日休業)
中央公園を出て、さらに歩いていく。役場の方に戻っても何もないので、先ほど乗ってきたバス通りを戻るように歩いていく。たしか井ノ口のあたりには比奈窪よりもいろいろあったような気がする。中井トンネルを抜けて少し行くと才戸だ。ここは「グリーンテクなかい」の入口でもあるようだ。工業系の企業が集まるエリアで、中井町にもこのようなところがあるとは知らなかった。東名高速のインターも近いので、立地条件としては良いのだろう。才戸から井ノ口トンネルを抜けると井ノ口だ。
(グリーンテクなかいの入口看板)
井ノ口には大手医療機器メーカの研究開発センターがあり、郵便局、コンビニ、ガソリンスタンドなどがある。だが、それだけだった。これらをバスから見たから「井ノ口にはいろいろある」と思ったのだが、見るべきものは特になさそうだ。何より、もう正午なのに飲食店が見当たらない。何かしらあるだろうという期待は裏切られた。まあ、コンビニがあるので食いっぱぐれることはないが、それではつまらないので、中井町内で食事は諦めることにした。しかし、「墓ノ前遺跡」という案内看板を見つけたので、そちらには行ってみることにした。すぐ近くだ。この地区の道路整備の際に埋蔵文化財が見つかり、中井町の歴史的背景を示す遺跡としているらしい。このような「行かなければ知らなかった何か」が発見できたので、よしとしよう。
(井ノ口墓ノ前遺跡)
近くの上ノ原バス停からバスに乗り、秦野駅に戻る。秦野駅前はさすがに飲食店はあるが、大都会というわけではなく、ほどよい田舎感がいい雰囲気の駅前である。食事のあとは、少し贅沢にロマンスカーで帰った。秦野14:29発の「はこね40号」で新百合ヶ丘まで乗車した。30000形EXEの10両編成である。
というわけで、神奈川県は全市町村訪問達成である。47都道府県で唯一である。
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