mixiユーザー(id:547825)

2025年12月23日21:51

148 view

「北朝鮮に出勤します」「禁忌の子」

フォト

「北朝鮮に出勤します―開城工業団地で働いた一年間」キム・ミンジュ著

毎週月曜の朝、ソウル市内でバスに乗り込み、軍事境界線を越えて北朝鮮に出勤。平日は北の職員たちと“格闘”し、週末は韓国に戻る。
南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城(ケソン)工業団地。
筆者は栄養学の修士号を持つ20代の韓国人女性で、開城工業団地内の食堂を運営する韓国企業で、栄養士として2015年から一年間働く。

バスで一時間程ゆられて行くそこは、韓国とは全く異なる特殊な世界だった。
身分制度が存在しない筈の社会主義国北朝鮮において、存在する階級制度。
忠誠度の順に「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の三大階層に分けられ、更に51の階層があるのだそうです。
他の本や映画でも多少見聞きしていましたが、税関職員などのピンハネは凄まじく、大量の食品が毎日盗まれ、工場の職員たちは食堂の残飯を毎日持ち帰る。
金正恩(キムジョンウン)の兄、金正哲(キムジョンチル)が英国にエリック・クラプトンのコンサートを観に行った時、あまりにも職場が静かだったので、筆者は親しくしている職員に聞いてみたのだそうです。
”「委員長のお兄さんがイギリスにコンサートを観に行ったの知ってますか?」
彼女は戸惑った表情を浮かべてこう言った。
「先生、ここでそんな話をしたら大変なことになります」
今度は私が途惑いの表情を浮かべると、彼女はもう一度釘を刺した。
「今度そんな話をしたら、上に報告しますよ」”
「鼻が利く私には、エレベーターに染み付いた体臭が感じられた。水が使えなくてあまりお風呂に入れない人たちの匂いだった」など、北の実態が、20代の女性のみずみずしい目で見たままに、生々しく書かれています。

「禁忌の子」 山口未桜著

救急医・武田の元に運ばれてきた溺死体は、自分と瓜二つの人間だった。
彼は何故死んだのか、そして自分との関係は何なのか、武田は旧友の医師・城崎と調査を始めるが、鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室で死体となって発見される…
現役医師が書いた本格医療ミステリーで、第三十四回鮎川哲也賞受賞作、本屋大賞ノミネート作品。
確率的にあり得ないだろうと思いながら、面白くて一気読みしました。
思わぬ展開に息を呑みましたが、クールな城崎の最後の決断に救われました。


27 23

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年12月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031