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2025年11月29日22:11

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【音楽】 NHK交響楽団演奏会 @NHKホール

今日はNHK交響楽団の演奏会に行った。
プログラムは次のとおりである。

 ・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 ・ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」

   指揮:ファビオ・ルイージ/ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス
   会場:NHKホール (18:00 開演)

ツェムリンスキーの「人魚姫」を聴きたくて、この演奏会に行くことにした。たぶん生で聴くのは初めてだ。もちろん、久しぶりに聴くショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲も楽しみである。

まずは、ショスタコーヴィチの協奏曲第1番である。とにかく圧巻というか、素晴らしいの一言に尽きる演奏であった。第1楽章の想いに耽るようなヴァイオリンのソロ、一転してノリノリの第2楽章では、ヴァイオリンもオーケストラもはじけている。やや重い感じの第3楽章のあとの長いカデンツァは、聴いていて息を呑むようであった。続く第4楽章は躍動感に満ちたリズムが駆け抜け、最後は華やかに締めくくる。奇数楽章と偶数楽章で雰囲気が違うのも、創作の自由と政治の圧力の間で揺れ動く苦悩と葛藤があったということらしいけれど、それはそれとして、様々な表情を見せてくれる内容の濃い曲であることは間違いない。

このあとは、ヴァイオリンソロによるアンコール演奏があり、ヴァイオリン独奏のアンコール曲の定番(?)のJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・パルテータ第2番」より「サラバンド」であった。

休憩のあとは「人魚姫」である。アンデルセン童話「人魚姫」にもとづく作品であり、物語の描写でありながら、そこには自身の失恋体験も重ねているという。恋するアルマ・シントラ―は結局マーラーと結婚したのだ。さて、「人魚姫」は海で遭難した王子を助けた人魚姫が王子に恋し、人間になりたくて魔女から声を失う代わりに2本の足を得るが、結局その恋は実らず命を絶つという話だったと思うが、そういった流れが3つの楽章になっている。第1楽章の冒頭は暗い雰囲気だが、これは海底の描写だろうか。しばらくしてヴァイオリンがソロで奏でる旋律が、人魚姫を表しているのだろう。そのあとも物語の流れに沿って音楽も展開していくが、叶わなかった恋の結末としての死を描いた第3楽章は、暗い絶望感のような雰囲気ではなく、むしろ美しく昇華していくように聞こえた。生で聴くと、一層そう思うのであった。こちらも素晴らしい演奏であった。

今日も素敵な演奏会を楽しむことができた。
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