2006年に公開された映画が4Kデジタルリマスター版として蘇り、先週から公開されています。
それが何故か異常に混んでいて、Bunkamuraシネマの大きな部屋が満員御礼!
どこまでも「落ちる」物語です。
映画撮影で陸橋から落ち、歩けなくなったスタントマンの青年ロイが病院で、木から落ちて骨折した幼い移民の女の子アンドレアに出会う。
ロイは失恋して絶望の底に落ちており、少女に面白い話を聞かせて、自殺する為の薬を取りに行かせようとする。
ぷくぷくと太った可愛い女の子アンドレアもまた、深く傷ついて落ちていた。
その現実の「落ちた」痛みがロイの語る物語に、深く反映しているのです。
ロイの語る創作話は荒唐無稽なお伽話ですが、その背景に世界24カ国以上の美しい絶景、13ヶ所の世界遺産が使われているのです。
第38回カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞、アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞している石岡瑛子が衣裳デザインを担当。
美しいシーンを背景にロイが語る創作話は、いつしか少女に希望を与え、やがてロイ自身を、そして我々視聴者をも救う壮大な物語へと広がっていくのです。
少女の傷というのは、作品中でははっきり語られないのですが、人種差別を受け、家を焼かれ、父親を殺されたのではないかと私は観ました。
それにしても、Bunkamuraシネマがあんなに混んでいるのを、初めて観ました。
2006年にもそれ程話題にならなかったのに、一体何が起きたのか!?
トルコの、グルグル廻るメヴレヴィーの旋回舞踏のシーンが印象的でした。
原題「The Fall」2006年アメリカ映画。
落下の王国
https://rakkanooukoku4k.jp/
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