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2025年08月21日21:57

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「アイム・スティル・ヒア」

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〜1971年ブラジルのリオデジャネイロ。軍事独裁政権に批判的だった元下院議員のルーベンス・パイバが、供述を求められて政府に連行され、そのまま行方不明となる。残された妻のエウニセは、5人の子どもを抱えながら夫が戻ってくることを信じて待つが、やがて彼女自身も拘束され、政権を批判する人物の告発を強要される。釈放された後、エウニセは軍事政権による横暴を暴くため、また夫の失踪の真相を求め、不屈の人生を送る。去年のアカデミー賞の国際長編映画賞受賞〜<映画.comより>

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一幕目、1970年代、リオの海岸沿いの豪邸を舞台に、パイバ夫妻と5人の子供たちの楽し気な日常が描かれます。
仲の良い家族が海で遊び、パーティを開き、ダンスをし、記念写真を撮り、その様子を8�丱咼妊�で撮る。
そんな様子が延々と描かれるのですが、テレビでスイス大使が誘拐されるニュースが流れる辺りから、周りの様子が少しずつ変わっていく。
そしてある日、元下院議員のルーベンスが当局に連行される。
その翌日には妻エウニセ(フェルナンダ・トーレス)も連行され、厳しく尋問される。
取り調べ室の床には血痕が見られ、建物の何処かから凄まじい悲鳴が連日聞こえる。
エウニセは12日間の取り調べの後に釈放されるが、夫ルーベンスは帰って来なかった。
そこからエウニセの、夫の行方を突き止めようとする長い戦いが始まります。

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二幕目、エウニセは5人の子供を育てながら、43歳で大学法学部に入学、司法試験に合格して弁護士となっています。
人権問題と取り組みながら夫の行方を探すが、夫の死亡証明書が出たのは、連れ去られてから四半世紀の後であった。
夫は拷問の後に殺されたという事であるが、詳細は未だに分かっていない。
ブラジルの軍事政権下、ルーベンスのように捉えられて帰って来なかった人は、2万人を超えたと言います。

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ほんの半世紀前に、ブラジルでそんなことがあったなんて。
この映画は、パイバ家の息子であり、有名作家となったマルセロ・パイバの回想録が原作だといいます。
そして映画の三幕目、2014年のパイバ家の姿が描かれるのですが…
ネタバレするので、未見の方はお気をつけください。



なんと、エウニセが認知症となっていました。
その老エウニセを演じたのは、フェルナンダ・トーレスの実母であり、ウオルター・サレス監督の名作「セントラル・ステーション」で主役を務めたフェルナンダ・モンテネグロ。
私は1988年の「セントラル・ステーション」に物凄く感動したので、主役のドーラにまた会えたのは嬉しかったのですが、まさかこんな形での再会とは。
実話だから仕方がないとはいえ…
軍事政権の底知れない恐ろしさに、深い家族愛を絡めた感動作でした。

「アイム・スティル・ヒア」公式HP https://klockworx.com/movies/imstillhere/


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