太平洋戦争末期、本土防衛の最前線と位置付けられた沖縄列島の伊江島。
1945年4月アメリカ軍が上陸、6日間の地上戦で住民のほぼ半数の1500人と、日本軍の兵士2000人が犠牲になる。
死体の転がる中、生き残った山下少尉(堤真一)と新兵・清順(山田裕貴)は、森の中の大きなガジュマルの木に登り、援軍を待つことに。
終戦に気が付かないまま、2人は2年の月日をガジュマルの木の上で過ごすことになる。
夜に木から降りて死体の持つ食料を漁っていたがそれも尽き、イモムシやソテツの実などで食いつないでいく様が悲しい。
飢えに苦しみ、清順は自分の傷口に湧いたウジムシを食べるまでなるが、やがて米軍の残した食料をゴミ捨て場から見つけて、飢えは解消される。
しかし、2年はあまりにも長かった。
横井庄一軍曹はグアム島で27年間、小野田寛郎少尉はルバング島で29年間隠れていたことを知らない今の若者たち。
上官に向かって上官とは呼びかけないだろうとか、唐突な終わり方(海辺のラストシーンはよかったが、二人があの後どうなったかをテロップだけでも伝えて欲しかった)とか小さな不満はありますが、そうした若者たちに知らしめる意味で、これはよい作品だと思います。
深刻な内容の割には、厳格な山下少尉と何処か呑気な清順との噛み合わない会話に、ユーモアも漂っています。
観終わってから調べてみたら、宮崎県出身の山口少尉(当時28歳)と沖縄出身の佐次田氏(当時36歳)という二人であったことが分かりました。
上官の方が歳下であったのですね。
そのお子さんたちへのインタビューによると、実際には木の上で、山下氏の頭や肩を銃弾がかすって大怪我をし、そして太腿には銃弾が貫通したのだそうです。
ろくに薬も手当てもないままに、木の上でよく生き延びることができたものです。
そしてお二人とも幸せな余生を過ごすことができたと知って、ホッとしました。
「木の上の軍隊」公式HP
https://happinet-phantom.com/kinouenoguntai/
終戦知らずに木の上で2年間 映画「木の上の軍隊」モデルの2人の日本兵
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/1887088?display=1
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