エドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。
全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく<映画.comより>
100人程の定員内での選挙で、規定の有効得票数(投票総数の2/3以上)を得る人物が出るまで延々と繰り返されるという、まさに「根競べ」と言われるコンクラーベ。
世界中の高位聖職者が集まる密室の中に、名誉欲、嫉妬心、猜疑心、そういったものが渦巻いて、選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)は頭を抱える。
面白かった!
重厚な背景は宗教画を観ているようだし、真っ赤なガウンを着た聖職者の集団のシーンは、モダンアートを観ているようでもある。
そこに人間の欲望や宗教対立、戦争、ジェンダー問題まで絡んで見応えがあります。
カトリック最高峰の密室社会と言えども、そこはまさに現代社会の縮図でもある。
本年度のアカデミー賞脚色賞受賞。
あの下品なドタバタ「アノーラ」よりもこちらの方が、はるかに作品賞にふさわしいと思うのですが…
ネタバレする訳に行かないので言えませんが、最後にアッと驚くどんでん返しがあります。
画面に何度か出てくる亀がヒントか。
亀を噴水の池に帰すという辺り、チェスの八手先を読んだという前教皇が仕組んだように事は進んだということでしょうか。
そして亀は雌雄同体でもありますからね。
バチカンのサンピエトロ大聖堂、システィーナ礼拝堂、昔行きました。
一つの国というにはあまりにも小さなその面積に聳え立つ大聖堂、そこに世界中からの信者と観光客が集まっていました。
一般人が入れないその奥(あれはイタリアのカゼルタ宮殿でのロケということですが)、そして窺いようのないコンクラーベの内情を知ることができて、大満足です。
☆4.5
「Conclave」
https://cclv-movie.jp/
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