今日の夜は川崎に出かけた。いつもご招待いただいているアウローラ管弦楽団の演奏会を聴きに行くためである。ロシア音楽をメインに演奏しているアマチュア・オーケストラだ。
今日のプログラムは次のとおりである。
・リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲
・ハチャトゥリアン:「バレンシアの寡婦」組曲
・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」
指揮:鈴木衛
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール (19:00 開演)
前半はスペインに因んだ作品である。ロシアのような寒い国では、南国スペインへの憧れがあるらしく、こういった作品も生まれているのである。オーケストラのメンバーがステージにそろって演奏がはじまる。女性奏者はいつも通りのカラフルな衣装だ。1曲目の「スペイン奇想曲」からノリノリの音楽で、聴いていても自然に身体が動いてしまいそうだ。もちろん各部が切れ目なく演奏される。そういえば、ヴァイオリン・ソロが何度も出てくることに改めて気付いたが、ソロ演奏もなかなか素敵だった。加えて、ヴァイオリンだけでなくいろいろな楽器のソロも結構出て来て、聴きどころを次々に作っている。ソロの人もみんな素晴らしく、個々人の演奏レベルも高いアマオケであることが分かる。
1曲目で盛り上がったあとは、次も爆発的なリズムと情熱的なメロディーに満ちたハチャトゥリャンの「バレンシアの寡婦」組曲だ。これは生で聴くのは初めてかもしれない。1曲目とはまた雰囲気が違った面白さで、冒頭はいかにもスペインな感じだが、途中には素敵なメロディーが何度も現れる。どこか懐かしいような、日本人の感覚にも通じるようにも聞こえるのは気のせいか。最後はド派手に爆発して、楽しい前半を終えた。
後半は「ペトルーシュカ」だが、全曲まとめて聴くのは久しぶりだ。人形に精神がやどったことで、3体の人形、ペトルーシュカ、踊り子、ムーア人の間で「恋愛感情のもつれ」が生じて、ペトルーシュカは、結局返り討ちにあって死んでしまい幽霊になって現れるという、なんとも変な、そして悲劇的な結末の話をもとにしたバレエ音楽だ。このストーリーの流れが、プログラム冊子にも写真付きで15頁にもわたって詳しく書かれており、プログラム作成も気合が入っていたようだ。場面場面で目まぐるしく展開する音楽も、ストーリーと対比させて聴けば分かりやすいかもしれない。この曲もソロ楽器が活躍する場面も多いが、特に目立ったのはトランペットで、たぶん結構難しい箇所も多いと思うが、そこはしっかりと吹いていて、安心して聴くことが出来た。フルートも良かったなあ。前半は派手に終わる曲だったが、この曲は消え入るように終わるのだ。そういえばそうだった。
レベルの高いアマチュア・オーケストラによる、素晴らしい演奏会だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する