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2022年10月15日21:25

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【散策】 千葉県佐倉

今日は、千葉県の佐倉に行ってきた。はじめから佐倉を目指していったのではなく、なんとなく千葉方面にでも行って適当にブラブラしようと思ったのだが、たまたま来た総武快速線が成田空港行きだったので、そのまま千葉を過ぎて行ったのである。特に目的もなく佐倉駅で下車した。

JR佐倉駅から京成佐倉駅までは2kmくらい離れており、この間をゆっくり歩いていこうと思う。まずは城南橋を渡る。城南という名前から、このあたりに佐倉城があったことを思い出す。城址公園に行ってみよう。しばらく歩くと急な坂道になった、薬師坂というらしい。かつて薬師堂があったからこの名前らしい。その坂を登っていくと、武家屋敷の案内板があった。このあたりにあるらしいので、行ってみる。少し小雨が降ってきた。傘を出すほどではない。

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(薬師坂)

武家屋敷は、250円で3カ所を見学できる。旧河原家住宅、旧但馬家住宅、旧武居家住宅だ。切符売りの方の説明によれば、それぞれ上級武士、中級武士、下級武士だそうで、家の造りや畳なども違いがあるという。それを見比べてみて下さいとのこと。3つをそれぞれ見ると、確かになんとなく、上中下の違いがあるような気がする。下級武士の武居家の畳には縁がない。上級武士の河原家の壁は漆喰だが、他はやや簡素である。なるほどである。

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(旧河原家住宅)

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(旧但馬家住宅)

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(旧武居家住宅)

武家屋敷を出て、城址公園があると思われる方向に歩いていくが、いきなり暗い坂道が現れる。「ひよどり坂」という名前が付いている。この坂を下りていっていいのか不安になるが、方角は合っているはずだ。「サムライの小径」とも書いてあるし、家と城を結ぶ道に違いないと思って歩くと、「藩校成徳書院跡」と書かれた碑の前に出た。あるのは碑のみで、周囲は駐車場になっていて、横には体育館がある。さらに歩くと、「佐倉城大手門跡」と書かれた碑の前に出て、ようやく城址公園に着いた。雨も完全に止んでいる。

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(ひよどり坂)

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(藩校成徳書院跡)

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(佐倉城大手門跡)

城址公園といっても、城の建物は全く残っていない。広い公園となっているだけである。適当に歩いていると、何やら植物苑の入口らしきところに出た。「くらしの植物苑」という名前で、近くにある国立歴史民俗博物館の附属施設のようだ。中に入ってみることにした。入苑料は100円である。「くらしの植物苑」としているのは、生活文化を支えてきた植物を系統的に植栽しているからで、「食べる」、「治す」、「織る・漉く」、「染める」、「道具を作る」、「塗る・燃やす」という6つのテーマに沿った植物が苑内に広がっているのだ。さらに、季節の伝統植物として朝顔もあり、一口に朝顔といっても、実に多様であることを知らされた。思ったよりも苑内は広く、数々の植物をゆっくりと見ることが出来た。

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(くらしの植物苑入口)

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(くらしの植物苑内にて)

植物苑を出て公園の中を進むと、本丸の跡地に出た。といっても、ただ広い空き地があるだけだが、さらに奥には佐倉城天守跡と書かれた碑があった。この碑は比較的新しそうに見える。ちなみに佐倉城は日本の100名城にも選ばれているそうだ。建造物が何も残っていなくても、100名城に選ばれるようだ。城主は初期は入れ替わりが多かったが、堀田氏に落ち着いている。堀田正睦の像も城址公園内にある。

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(佐倉城天守跡)

この城址公園内にある立派な建物は、国立歴史民俗博物館だ。折角来たのだから、ここも見ていこうと思う。常設展のみだと600円、企画展も含めると1000円であるが、企画展込みの入館券を買う。そもそも企画展で何をやっているのかも知らずに入っているのだが、折角来たのだから見ておきたい。

まずは企画展から見るが、現在行っているのは加耶に関する展示だ。加耶とは3世紀から6世紀くらいに朝鮮半島に存在した王国である。古代日本(倭)や古代中国などと交易し栄えたが、百済と新羅という強国に挟まれ、562年に滅亡した。大昔、歴史の授業で習ったことがあるのかどうか記憶もないが、たまたま佐倉に来たことで、加耶を知り、現在も続く日韓交流のはじまりのようなものを感じることが出来たのである。

さて、常設展は第1から第6まで、6つの展示室がある。先史・古代から、中世、近世、近代、現代と順を追って、民衆生活の基礎となる食生活、衣生活、生産技術から、文化や産業まで、実に充実した展示であり、さすが国立博物館である。民俗の歴史に関する唯一の国立博物館で、そんな立派なものが佐倉にあるとは知らなかった。

先史・古代の展示室では、中で誰かが実演でもしているのかと思ったら、人形だった。あまりにもリアル過ぎる生きているような人形で驚いた。先史・古代史は最も興味あるところで、じっくりと見る。第4展示室に行くといきなりお節料理が並んでいて、雰囲気が一転する。第5展示室は明治時代になるが、1号機関車の模型があったりして、そちらの趣味でも楽しめる。第6展示室は昭和30年代の懐かしいものばかりで、テレビCMの映像も流れていたり、ゴジラの立像まであったりして、これらが旧石器時代からの流れとして見ることができるのである。1時間程度かなと思って入ったのに、3時間近くいた。もっとじっくり見れば半日かけてもいいくらいだ。

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(国立歴史民俗博物館)

博物館を出ると、とっくに正午を過ぎていた。坂をおりて、京成佐倉駅に向かう途中にあった蕎麦屋「長寿菴」で、遅めの昼食を取る。天ざるを頼んだら、蕎麦3段・天ぷら1段のすごいものが出てきた。

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(長寿菴の天ざる)

食事を終えて、京成佐倉駅に向かう。JR佐倉駅から京成佐倉駅に向けて歩いただけなのに、かなり充実した佐倉散策になった。京成の快速上野行きに日暮里まで乗って帰った。京成佐倉と京成臼井の間だけ駅間が長いが、ここでいつも見るオランダ風車は今日も健在である。
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