今日は八王子にコンサートに行った。オーケストラ・エクセルシスの演奏会である。
プログラムは次のとおりである。
・アルヴェーン:祝典序曲
・ステーンハンマル:2つのセンチメンタル・ロマンス
・ステーンハンマル:交響曲第1番
指揮:大浦智弘/ヴァイオリン:小山啓久
会場:八王子市芸術文化会館いちょうホール (14:00 開演)
このオーケストラの前回の演奏会は3年前の2019年9月。毎年1回のペースで演奏会を行っていたが、新型コロナウィルス感染症の影響で中止していたのだ。昨年は開催できたかもしれないのだが、「十分な練習時間が確保できないため」として中止した。こういう姿勢も、クオリティの高い演奏をするアマチュア・オーケストラらしいと思うのである。
さて、いつもは荻窪の杉並公会堂が会場だが、今回は郊外の八王子だ。少しだけ旅気分(?)である。いちょうホールも初めていく。プログラムは昨年予定していたものを、そのままシフトしたもので、昨年はステーンハンマル生誕150年、今年はアルヴェーン生誕150年である。
まずは、アルヴェーンの「祝典序曲」で賑やかに幕開けだ。もともとマルメ市立劇場のこけら落しのために作られた曲で、今回の3年ぶりの演奏会開始のためのウォーミングアップも兼ねているような感じだ。早くも盛り上がってくる。
続いては、ステーンハンマルのお馴染みの名曲、センチメンタル・ロマンスだ。この曲はピアノとヴァイオリンの二重奏では何度か聴いているが、オリジナルのオーケストラとヴァイオリン独奏の形で聴く機会はあまりなかったので、それが聴けるのも嬉しい。いつもはこのオーケストラのコンサートマスターである小山氏がソロを勤める。甘美なイ長調の第1番、情熱的なヘ短調の第2番、どちらも甲乙つけがたい。なんて素敵な曲なのだろうと聴くたびに思うのだが、オーケストラ伴奏で聴いても同様である。小編成のオーケストラなのもいいのかもしれない。
休憩のあとは、ステーンハンマルの第1番だ。先ほどソロを弾いた小山氏もオーケストラにコンマスとして加わる。この曲を生で聴くのはおそらく2回目で、1回目は2010年のこのオーケストラの第1回演奏会である。このオーケストラでしか聴いていない。ステーンハンマルの交響曲も、第2番は最近は国内でも演奏される機会が増えており、録音も多いのだが、なぜか第1番はほとんどないのだ。ステーンハンマルも第1番には作品番号を付けず、あとで改訂しようと思っていたというが、では魅力ない駄作かというと、そんなことはないのである。牧歌的な雰囲気の曲で、盛り上がりそうで盛り上がらないような曲であるが、それこそがこの曲の魅力なのだ。今日のプログラムにも、「12年ぶりにこの曲に向き合うことになり、普通ならばここで盛り上がるという場面を、むしろ弱音の中で美しく響かせ歌わせるなど、曲の構成を再認識させられた」と書かれているが、そのことに聴いている側も気付かせてくれた演奏であった。50分に及ぶ交響曲の魅力を、たっぷりと堪能できたような気がする。
最後にアンコール演奏があった。これは予想通りであったが、ステーンハンマルのカンタータ「歌」から間奏曲である。ステーンハンマルがメイン・プログラムの演奏会アンコールの定番のような曲だが、最後に素敵な曲を聴いて終われるのである。(間奏曲だけが演奏されることも多いが、カンタータ「歌」全体通して生で聴いてみたいと思っている。)
9月になり、少しずつ秋の気配が近付いてくる時期となった。良い気分になって、ゆっくりと駅まで歩いていった。(いちょうホールは駅から遠い!)
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