最近購入したCDは3枚ほど。
●トール・アウリン (スウェーデン、1866-1914)
・ヴァイオリン協奏曲第1番
・ヴァイオリン協奏曲第2番
・ヴァイオリン協奏曲第3番
ウルフ・ヴァーリン(ヴァイオリン)/アンドルー・マンゼ指揮ヘルシンボリ交響楽団
(2012録音、cpo)
ヴァイオリニストや指揮者としても活躍したアウリンのヴァイオリン協奏曲作品集である。これまで第3番しか聴いたことがなかったが、第3番は大好きなので、他の番号も期待して購入した。聴いてみると、第1番、第2番とも期待通りの素敵な作品だった。第1番は「ヴァイオリンと管弦楽のための小協奏曲」であり、単一楽章の曲だが、出だしのところから良い感じ。アウリンらしい心地よい音楽である。途中のヴァイオリンソロによる長めのカデンツァも聴きどころ。第2番も、素敵なメロディーが心を潤してくれる。第1番、第2番とも、比較的有名な第3番に劣らず、いや、むしろそれより良いかもしれないと思った。でもやはり第3番は文句なしだろう。名曲である。
●アルベルト・ディートリヒ (ドイツ、1829-1908)
・チェロソナタ
・ピアノとチェロのための序奏とロマンス
・6つのピアノ小品
・4つのピアノ小品
アレクサンダー・ヴィル(チェロ)/フリードリヒ・トーマス(ピアノ) (2012/2014録音、cpo)
ディートリヒは「ブラームスの友人」としては知られているが、その作品は「F.A.Eソナタ」の第1楽章くらいしか思い浮かばないかもしれない。しかし、彼の交響曲やヴァイオリン協奏曲を聴くと、ブラームスに比べて、なぜこんなにも不当な扱いを受けているのか不思議になる。今回はチェロとピアノの作品を中心にしたCDを購入して聴いてみた。チェロソナタも、ブラームスと近い雰囲気はあるものの、ディートリヒの個性が光る佳作で、また素敵な作品に出会えたことを喜べる。「序奏とロマンス」のしみじみと語るような音楽も素敵だ。すでにCDを持っているホルンと管弦楽版との聴き比べも面白い。後半はピアノ小品集である。若い作品番号だから初期の作品なのだろうが、珠玉の名曲集である。
●吉田正 (1921-1998、日本)
・交響組曲「東京シンフォニー第6番」
・異国の丘
大沢可直指揮 吉田正記念オーケストラ (2007録音、Victor)
「ある作曲家の運命と生涯」と副題が付いている交響組曲である。吉田正は歌謡曲の作曲家ではなかったか、オーケストラ作品も作っていたのか?と思ってしまうが、実はこれは吉田正の作品を大沢可直がオーケストラに編曲してつなぎ合わせ、ストーリー立てにしたものである。第1楽章「平和な青春時代 タンゴを踊る人々の情景」、第2楽章「葬送行進曲と作曲への想い」、第3楽章「シベリア抑留の悲劇」、第4楽章「復興した祖国へ帰還、運命との共生」の4楽章構成である。「有楽町で逢いましょう」、「赤と黒のブルース」、「異国の丘」など、吉田メロディーが楽しめる曲だ。いわゆるクラシックの交響曲ではないが、こういうのも面白い。最後には「異国の丘」の歌唱伴奏が付いている。すなわちカラオケだ。
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