mixiユーザー(id:12784286)

2017年11月22日20:08

181 view

【読書】 最近読んだ本 備忘録

不定期に書いている、読んだ本の備忘録。

●「重力波 発見!」 (高橋真理子著、新潮選書)

2016年、アインシュタインがその存在を予言してから百年を経て、についに人類は重力波を捉えることに成功した。重力波発見によって相対性理論の正しさは直接的に証明され、宇宙の成り立ちを解く鍵にもなるのだ。この本では、宇宙とは何か、時間とは何か、そして時空とは何かを、古今の科学者がどのように捉えていったかを述べて、近年における、フランス・イタリアの重力波天文台VIRDOや、米国のLOGIによる重力波捕捉への挑戦、そして日本における取り組みなどを紹介している。重力波発見までの、汗と涙の物語である。


●「死なないやつら」 (長沼毅著、講談社ブルーバックス)

何やら怪しげなタイトルだが、生物学の本である。超高温、超高圧、高塩分、強放射線、強重力、人間ならばとても生きていけるような環境でないところにも生物は存在する。むしろ過酷な環境に適応して生きているのである。そのような極限生物の中には、地球上では有り得ないような環境下でも生存し続けることが可能なものまでいる。生物というのは「不安定な炭素化合物」である。生命とは何かという根源的な問いに答えるのは難しいが、生命が40億年も続いている謎を解く鍵が極限生物にあるのかもしれない。


●「4522敗の記憶」 (村瀬秀信著、双葉文庫)

12球団最多の4522敗(2012年終了時点)、5年連続最下位を含め、定位置はBクラス。38年に1回、奇跡的に日本一になるが、あとが続かない。戦略は一貫せず、フロントの対応もちぐはぐ。主力選手は次々に去り、他球団で活躍。そんなプロ野球チーム、横浜DeNAベイスターズの、大洋ホエールズ時代からの「涙の球団史」である。この球団は、もともとの親会社が大洋漁業(マルハ)であったこともあり、「漁師的気質」のチームなのだ。個性的な選手も多くタイトルも獲る。でも、チームは勝てない。しかし、地域密着型プロ野球の先駆となったといえる球団だし、負けても負けても、横浜市民には愛着があるのだ。


●「残念な鉄道車両たち」 (池口英司著、イカロス出版)

EF55、EH10、キハ01、キハ81、DD54、583系、485系1500、185系、215系、500系、等々、もしかしたら名車となっていたかもしれないのに、なぜか「残念な車両」となってしまった不遇の鉄道車両たち。用途が限定されていたため、状況の変化で本来の役割を果たせなくなったり、時代の流れに乗れなかったり、逆に時代を先取りしすぎたりして、短命のうちに廃車になったり、意図した以外の使われ方をしたりする。ジョイフルトレイン、ピギーパック、多扉車・ワイドドア車、フリーゲージトレインなども、その一例である。欧州の鉄道では成功しているが、必ずしも日本の鉄道事情には合わない例もある。技術の粋を集めた画期的な鉄道車両も、ハード面では優れていても、運用やサービスなどソフト面が追い付いていないことがあり、このあたりが大きな要因であるようだ。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年11月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930