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2017年11月19日19:52

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【音楽】 神奈川フィル演奏会 「問答無用の2大協奏曲」

秋から冬に向かいつつある今日この頃、すっかり寒くなってきた。今日は横浜にコンサートに行った。先日読んだ前橋汀子さんの自伝本 『私のヴァイオリン』 を受けて、久しぶりに前橋さんの演奏を聴きに行きたいと思ったのである。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の「華麗なるコンチェルト・シリーズ」の一環であり、今日のソリストが前橋さんという訳だ。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲
 ・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
 ・ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

   指揮:角田鋼亮/ヴァイオリン:前橋汀子
   会場:横浜みなとみらいホール (14:00開演)

予想通りではあるが、会場はほぼ満席だった。今日のプログラムには「問答無用の2大協奏曲」と書かれている。「問答無用」なんていわれてしまうと、何も書けなくなってしまうではないか。これまでに数多く演奏されてきた、ヴァイオリン協奏曲の代表曲中の代表曲。滅多に演奏されないような曲を聴くコンサートもよいが、時にはこういうプログラムの演奏会にも行きたくなるのである。実は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を生で聴くのは初めてかもしれない。超有名曲なのに、意外とこういう曲が多い気がする。

1曲目はオーケストラのみでベートーヴェンの序曲を演奏する。このプログラムはなかなかいいなと思った。最初にベートーヴェンの序曲を置くとして、「コリオラン」では重いし、「エグモント」では劇的すぎるし、かといって「レオノーレ」でもないだろう。「プロメテウスの創造物」とはいい選曲だと思う。ベートーヴェンらしい溌剌とした音楽で、まずは順調に始まった。

このあと、前橋さんが登場して、休憩をはさんで協奏曲を2曲演奏する。メンデルスゾーンでは白いドレス、ベートーヴェンでは赤いドレスだった。前橋さんの演奏はやはり良かった。技巧をひけらかすとか、ガンガンと弾きまくるという感じではなく、ソフトな感じで、自然体で弾いているようで、聴いていて実に心地よかった。そこはもっと強く弾いてもいいのに、と思う箇所もあったくらい、柔らかく全体を通したように感じた。有名曲なだけに、ごまかしがきかない。さらりと何でもないように弾いているが、実はすごいことなのだと思う。

「問答無用」とあるので、これ以上くどくど書くことはなかろう。素晴らしい演奏だった。唯一残念なのが、ベートーヴェンの協奏曲が終わったあと、まだ最後の音が消えないうちに拍手が鳴ったことである。

さて、今日もアンコール演奏があった。このプログラムだから、ベートーヴェンの「ロマンス」あたりやってくれないかなと期待していたら、そのとおり、ヘ長調の方の「ロマンス」(第2番)を弾いてくれた。これも大好きな曲なので、聴けて良かった。

休日の横浜は人出が多いが、寄道はせずに、良い気分のまま帰宅した。
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