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2017年11月11日20:00

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【音楽】 東京シティ・フィル演奏会 〜スコットランド

何となく「スコットランド」を聴きたい気分になり、水曜日に続いて今日も東京オペラシティに行った。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会である。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・メンデルスゾーン: 序曲「静かな海と楽しい航海」
 ・ブルッフ: スコットランド幻想曲
 ・メンデルスゾーン: 交響曲第3番「スコットランド」

   指揮:川瀬賢太郎/ヴァイオリン:郷古廉/ハープ:平野花子
   会場:東京オペラシティ・コンサートホール (14:00開演)

指揮者や奏者の名前を見ても、どんどん若い世代が活躍しているのが分かる。今日のテーマは「スコットランド」である。酒好きならば、スコットランドと聞けばウィスキーとなるが、音楽的にも民謡の宝庫であり、バグパイプを思い浮かべる人も多いだろう。

1曲目は、スコットランドとは直接関係ない曲だが、今日は勝手に、スコットランドに向けて航海するイメージにして聴いてみよう。まだ10代のメンデルスゾーンが書いた作品だが、まさに早熟の天才、聴いているだけで、静かな海を楽しく航海している情景が浮かぶ。川瀬氏の指揮も安心して聴くことが出来、やや大きな身振りながら、全体をしっかりと統率して、この曲の持つイメージをしっかりと描き出していた好演であった。静かな航海ではあるが、目的地に着くと激しくティンパニが鳴り響き、トランペットによる入港のファンファーレが鳴る。そうだ、最後はそうなるのであった。

このあとは、指揮台の横にハープが運ばれ、ヴァイオリンの郷古さんとハープの平野さんが登場。2曲目はブルッフの「スコットランド幻想曲」である。ヴァイオリンとオーケストラの協奏曲的作品であるが、ハープも準主役の活躍をするのだ。非常に小柄な平野さんは、ハープを支えるのも大変そうだが、そこは大丈夫だろう。4つの楽章それぞれにスコットランド民謡が使われ、聴いていても楽しい曲である。やや重い感じの序奏を経て、郷古さんのヴァイオリンが絡む。骨太のヴァイオリンという感じで、目を閉じて聴いていても男性奏者の音だと分かるような響きであった。ハープが少し控え目に聞こえたのは、もともとそういう風に書かれているのだろうか。演奏は最後まで楽しく聴くことが出来た。

このあとアンコール演奏があった。川瀬さんは、いっしょに聴かせてくれという感じで指揮台に腰かけた。郷古さんと平野さんとの二重奏かと思ったら、ヴァイオリンの独奏で、J.S.バッハの無伴奏ソナタ第3番からラルゴである。ヴァイオリン独奏のアンコール演奏は、かなりの確率でバッハの無伴奏になるが(たまたまか)、素晴らしい演奏であった。

休憩のあとは、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」だ。この曲はメンデルスゾーンの交響曲の中では一番好きである。(数ある交響曲の中でも、かなり好きな方に入る曲である。) スコットランドの、どんよりとした天気のような出だしが、そのような雰囲気のままに始まり、いい感じである。ここでも川瀬さんの指揮が良かったのか、オーケストラの演奏がそれにしっかりと反応したのが良かったのか、いい気持ちで最後まで聴くことが出来た。素敵な「スコットランド」であった。楽章間は続けて演奏するようになっているが、1拍くらいの間を空けて続けていた。もちろん、楽章間の客席咳払いなどはない。好ましいつなげ方に感じた。

今日は演奏も良かったが、客席のマナーが非常に良かった。演奏中はほとんど物音はしないし、楽章間のざわざわもないし、演奏が終わってから指揮棒が降りるまでの間もあった。雰囲気をぶち壊す不用意なブラボーもない。それらも含めて素晴らしい演奏会だった。
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