日中は所用で出かけ、夕方帰宅後はのんびりと音楽でも聴こうと、なんとはなしに、久しぶりに小杉太一郎のCDをかけていた。
・六つの管楽器のためのコンチェルト
・弦楽三重奏のための二つのレジェンド
・舞踊曲「トルソー」
・舞踊組曲「戰國時代」
・双輪
以前も書いたように、プーランク風のコンチェルト(六重奏)、日本的情緒の三重奏曲、ちょっと洒落た音楽の「トルソー」、ドラマチックなオーケストラ曲の「戰國時代」と、いずれも楽しめる。そして、最後に収められている「双輪」は箏の曲だ。この曲を聴いて「おや?」と思い、ブックレットを読んで再確認。この曲は、映画「犬神家の一族」で、松子(高峰三枝子)や竹子(三條美紀)が弾いている曲なのである。
そんな訳で、久しぶりに映画「犬神家の一族」(1976年、市川崑監督)を、DVDを引っ張り出して観た。内容については、いまさら説明するまでもないヒット作である。犬神佐兵衛の遺言をめぐり、その遺産相続に絡んで、次々と相続権者が殺されていくのである。「スケキヨ仮面」や、湖から突き出た2本の足など、インパクトのある映像が多い。
石坂浩二演じる「金田一スタイル」(ボサボサ頭に着物)は、この映画が最初だったと思う。腹違いの姉妹である松子、竹子、梅子、その子たちの佐清(スケキヨ)、佐武(スケタケ)、佐智(スケトモ)や、珠世、静馬など、複雑な人間関係が絡む。那須ホテルの女中(坂口良子)が、映画の中では清涼剤になっているか。
那須市というのは架空の町で、名前からして栃木県かと思ってしまうが、長野県という設定で、実際のロケも長野県内で行われている。(2本足の湖は、大町市の青木湖らしい。)
箏を弾く場面に注意してみると、やはり小杉太一郎の「双輪」である。市川崑監督は、この曲がたいそう気に入り、市川崑監督の映画中の箏を弾く場面では、いつもこの曲を指定していたらしい。(同じ曲ばかり続くので、監督を説得し、その後は別の曲も使用するようになったとか。)
大野雄二の音楽もよいが、中で使われている箏の音楽にも注意してみよう。なお、映画中の音源として演奏しているのは、前述のCDと同じ山田節子さんであるとのこと。高峰三枝子や三條美紀さんが実際に弾いている訳ではない。
というような、連休の中日であった。
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