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2017年07月20日20:56

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【読書】 最近読んだ本 備忘録

不定期に書いている読んだ本の備忘録。

●「非線形科学」 (蔵本由紀著、集英社新書)

自然は複雑でやわらかな構造を持っている。そのような自然を記述する科学として、非線形科学は模索を続けている。「カオス」、「フラクタル」、「ネットワーク理論」など、科学と直接関係のないところででも、漠然としたイメージとして使われている言葉もある。全てのものがエントロピーを生成し崩壊に向かう物理法則の中で、森羅万象がどのように形づくられていくのだろうか。自ずと出来上がるパターン、自ずと同期するリズムや振動など、不思議な自然現象にも複雑な現象にも、自然の法則が潜んでいる。新たな自然観を与える非線形科学についての、内容の濃い本である。


●「理化学研究所 100年目の巨大研究機関」 (山根一眞著、講談社ブルーバックス)

日本最大の研究所「理研」の研究者を取材し、最先端の研究内容や輝かしい業績を書いた本である。113番元素「ニホニウム」の誕生、世界一の能力を誇るRIビームファクトリー、スーパーコンピューター京、iPS細胞、ゲノム解析などから、もはやSFを超えたかのような想像を絶するような研究まで、その研究領域は広い。日本の科学者が基礎研究において世界のトップレベルにあることを、改めて認識する次第である。一時、基礎研究を軽視してすぐに成果の出る研究ばかりが重視される風潮になり、「二番目ではダメなんですか」との迷言を吐いた頭のおかしい議員まで現れたが、科学立国日本としては基礎研究こそ重要であり、それこそ「理研」発足の精神なのである。


●「グリーン車の不思議」 (佐藤正樹著、交通新聞社新書)

昭和44年、国鉄の等級制度廃止と同時に誕生したグリーン車。グリーン車誕生の経緯から、グリーン車に関する様々なトリビア、かつて存在した魅力的なグリーン車から、現在のグリーン車まで、グリーン車に関する話を一冊にまとめた本。以前は特別な車両で、庶民はおいそれとは乗れないような憧れの存在であったが、首都圏における、Suicaグリーン料金チャージの気軽さもあって、今はスマホ片手に茶髪の若者が乗っているような時代。私もちょっと距離を乗る時はグリーン車を使うことが多い。


●「日本の食はどう変わってきたか」 (原田信男著、角川選書)

日本の食文化の変遷を綴った本である。古代の神饌料理からはじまり、調理革命をもたらした精進料理の成立、江戸時代におけるソバやウドンを含む至るいわゆる粉食の発展、日本におけるブドウやブドウ酒の流れ、文明開化による肉食の広がりと、いわゆる洋食文化の形成、そして魚肉ソーセージという日本独特の食品の誕生まで、まさに食による日本史である。


●「クラシック秘曲・珍曲・謎曲101選」 (野崎正俊著、ハンナ)

この手の本は最近あまり買っていなかったが、表題につられて購入。中身を見てみると、まだまだ知らない曲がたくさんあるのだということが分かる。モーツァルトあたりまでで全体の1/3くらいのページを取っているが、このあたりは特に疎い分野だ。一方、この曲は秘曲でも珍曲でもない、十分にメジャーな作品なのではないかと思うのも書かれているが、そもそも秘曲や珍曲の明確な定義はなく、違う人が選べば全く違う曲が並ぶであろう。気が向いたら、私の選ぶ「クラシック秘曲・珍曲・謎曲○○選」でも選んでみようかな。
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