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2017年05月30日20:09

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【読書】 最近読んだ本 備忘録

不定期に書いている、最近読んだ本の備忘録。

●「地球はなぜ「水の惑星」なのか」 (唐戸俊一郎著、講談社ブルーバックス)

地球は「水の惑星」といわれるが、そもそも水はどこから来たのか、その水が地球にどのように分布し循環しているか、を書いた本。「水の惑星」とはいっても総重量のうち海水の占める割合はわずかだ。しかし、地球内部にも膨大な水が眠っていることが分かってきている。さらに、プレートテクトニクスによって内部の水は循環しているのである。このような星は地球以外には見つかっていない。地球を含む惑星の水については、まだまだ未知の領域が多いが、生命の誕生とも密接な関係があるのが水であり、興味は尽きない。


●「なぜ南武線で失くしたスマホがジャカルタにあったのか」 (東洋経済オンライン編、集英社)

タイトルに釣られて買った本だが、もちろんその話を延々と書いてある訳ではない。東洋経済オンラインの「鉄道最前線」の記事をまとめた本である。鉄道産業の現状を、硬軟取り混ぜていろいろな視点から書いたもので、鉄道のサービス、経営戦略、技術から雑学的な話まで含め、濃い内容の本である。最後の方ではJR北海道に焦点を当て、現状では自社での維持が困難としている路線の今後のあり方などを論じていて興味深い。


●「江ノ電10kmの奇跡」 (深谷研二著、東洋経済新聞社)

江ノ電は全線わずか10kmのローカル私鉄で、かつては廃線の危機にも陥ったこともあるが、今は完全に乗り越えて黒字経営を続け、「地方私鉄の雄」と言われている。この背景には、効率化・収益重視の風潮に流されず、基本を大事にしてきたことがある。一方で安全管理には徹底的にこだわってきた。いわば、「昭和の鉄道屋の心」を持ち続けてきたことで、現在の江ノ電があるといえる。江ノ島電鉄の元社長が書いた、説得力のある本。


●「カレーライス進化論」 (水野仁輔著、イースト新書)

日本の国民食とも言えるカレーライス。高級レストランから大衆食堂まで、あらゆるところにカレーライスはメニューにあり、カレー専門店も多い。さらに各家庭においても家々のカレーライスがあり、「おふくろの味」となっている。そんな国は日本以外にはない。インドで生まれイギリスを経由して日本に伝えられたとされるカレーも、日本で独自の進化をとげ、多様なカレーライスが生まれた。「ココイチ」や「ゴーゴーカレー」など、今や「日本のカレーライス」が世界に進出している。なぜカレーライスは日本人にこれほどまでに好まれていったのだろうか。そこには日本の「米」の美味しさも関係していると著者は考えている。私もカレーは大好きだし、毎日カレーを食べても飽きない。


●「世界神秘郷」 (高橋鐵著/日下三蔵編、戎祥光出版)

日下三蔵編の「ミステリ珍本全集」の一。高橋鐵氏は性科学の第一人者として有名だったらしく、戦後は性科学に関する著作を多数刊行、性風俗誌の実質的な編集長としても活躍したという。そのことは全く知らなかったが、その高橋氏がまだそちら方面に行く前、戦前に刊行した2冊の幻の作品集「世界神秘郷」と「南方夢幻郷」、およびその他短編を収めた本である。タイトルからも想像できるように、世界各地の秘境における不可思議で神秘的な、あるいは狂気ともいえる様々な出来事を物語ったものである。この本もなかなか面白かった。
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