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2017年05月08日21:32

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【雑記】 でんしゃがはしる

昼休みに近くの書店に行って、つい買ってしまった絵本。

 『でんしゃがはしる』 (山本忠敬さく・え) (福音館書店)

昭和53年に発行された絵本の復刻版である。著者生誕100年を迎えた2016年に発行された。

昭和53年当時の山手線が主役で、

 「やまのてせん でんしゃは、 とうきょうの まちを ぐるぐる まわる。」

 「やまのてせん でんしゃは、10りょうへんせいの こくてつ でんしゃ。
  あさはやくから よるおそくまで はしりつづける。
  そとまわり でんしゃ、 しゅっぱつしんこう!」

で始まり、品川から始まり、山手線電車が1周しながら、いろいろな電車と出会う様子を描いた絵本である。

対象年齢は「3才から」となっているが、私はとっくに3歳は超えているので、十分に対象だ(笑)。

昭和53年当時の山手線は黄緑色の103系車両で、埼京線や湘南新宿ラインが今走っている線路は、当時はEF15などが牽く貨物列車が走っていた。

品川で京急、五反田で東急池上線、目黒で東急目蒲線、渋谷で東急東横線や営団銀座線、代々木で中央緩行線、新宿で小田急線や国鉄の各電車、高田馬場で西武新宿線、池袋で西武池袋線、東武東上線、国鉄赤羽線、大塚で都電荒川線と出会う。

田端からは京浜東北線が並走し、日暮里で京成線と出会い、上野までは国鉄の各列車・電車と並走、神田では国鉄中央線と出会い、東京では新幹線や東海道線、横須賀線、ブルートレインにも出会う。浜松町では東京モノレールが上を通る。田町ではブルートレイン客車が休んでいる。

こんな絵が次々と出てくるという、見ているだけで楽しくなるような絵本である。

発行当時から人気の絵本だったが、しばらく絶版状態にあった。絶版の理由が、実際の風景との違いがあるからということだったらしい。いわゆるマニアな人が、重箱の隅をつつくような間違いを見つけては指摘するようなことがあったらしい。

しかし、細部の間違いはどうでもいい。「東横線を走っている8514は、昭和52年に田園都市線に移籍したので、この時点で東横線を走っているのはおかしい」なんて、どうでもいい。細かい間違いなど気にしなければ、こんな素晴らしい絵本はない。当時の子供たちをわくわくさせた本であり、昭和53年の東京の鉄道風景を思いださせる貴重な本でもある。そんな声に後押しされて、著者生誕100周年の昨年に復刻版として出たのである。

まさに、昭和53年のタイムカプセル。この絵本に描かれている車両で、現在も走っているのはほとんどない。

ずっと見ていて飽きない絵本だ。
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