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2017年04月22日22:03

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【音楽】 読響メンバーによる弦楽四重奏の夕べ

ここのところオーケストラのコンサートばかりだったが、今日は久しぶりに室内楽を聴きにいった。読売日本交響楽団メンバーによる弦楽四重奏である。夕方になって雨が降り出したが、電車で永福町に向かう。永福町駅で降りるのも久しぶりだ。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・J.ハイドン:弦楽四重奏曲第78番「日の出」
 ・J.ブラームス:弦楽四重奏曲第3番

  荒川以津美(1st.Vn)、山田耕司(2nd.Vn)、柳瀬省太(Va)、松葉春樹(Vc)
  会場:永福町ソノリウム (17:00開演)

永福町ソノリウムは、室内楽専用の小さなホールで、大ホールで聴くオーケストラとはまた違った雰囲気がある。今回初めて行った会場だが、なかなか雰囲気の良いところだ。今日のメンバーは全員が読響の団員で、主催する荒川さんが、「ブラームスの弦楽四重奏3番やりたい!」と、声をかけて集まったという。荒川さんは、一昨年からブラームスの室内楽の演奏会を主催しており、ブラームス好きな私としても第1回、第2回とも聴きに行った訳だが、その演奏会のあとで「ブラームスの室内楽をやるなら弦楽四重奏曲も聴きたい。でも、メンバーにはヴィオラがいないから出来ないね」というようなことを言ったら、もちろんそのためではなかろうが、別のメンバーを集めて弦楽四重奏曲の演奏会を実現してしまったのである。荒川さんより直接のお誘いがあり、「弦楽四重奏の3番やるよ」と、私が行きたくなるに決まっているプログラムを示されては、行かないはずがない。

1曲目は、ハイドンの「日の出」だ。ハイドンの室内楽は普段あまり聴いていないので、本当に久しぶりだ。「日の出」を生で聴くのも初めてだ。実はタイトルの「日の出」が今ひとつピンと来なかった曲だったのだが、今日聴いて、第1楽章の第1ヴァイオリンが奏でるこの旋律が「日の出」なんだと、ようやく合点がいった。演奏会では集中して聴くから、CDで流している時とはだいぶ違う。第2楽章は結構好きである。ただ、どうも朝の雰囲気ではなく夕暮れ時がイメージされてしまう。(これが「日の出」というタイトルに違和感があった理由か。) まあ、タイトルは気にせずに、音楽そのものをじっくり聴くことにする。この第2楽章が実に素晴らしい。なんとなく一番ハイドンっぽい(?)明るい第3楽章を経て、最後の第4楽章まで、息の合った素晴らしい演奏を聴かせてくれた。ハイドンもたまにはちゃんと聴かなくてはいけないなと思わせてくれた演奏である。

このあと休憩だが、ここでワインがふるまわれた。それは聞いていなかったので、なんだかすごくうれしい。ハイドンにちなみ、ハイドンゆかりのエスターハージー侯爵家のワイン、その名も「オマージュ・ハイドン」である。雑味もなくすっきりと飲みやすい、ハイドンの音楽のような(?)ワインであった。(酒豪荒川さんの主催する演奏会だ。アルコール類は付きものだ。)

ワインを飲んでいい気分になったところで、後半はお待ちかねのブラームスだ。この第3番を弾きたくて開催した演奏会に、その第3番を聴きたくて行ったのである。期待してよい。ブラームスにしては明るい(?)第1楽章ですっかり引き込まれると、第2楽章がこれまた素晴らしいのである。しみじみといい感じ。やはりブラームスだなと思うのは第3楽章で、実はこの楽章が一番好きだが、なるほどヴィオラが主役の楽章である。柳瀬さんの渋いヴィオラが素晴らしい。最後の第4楽章まで、息の合った素晴らしい演奏を聴かせてくれて、大満足の演奏であった。第3番は大曲で、実に奥が深い作品だと思うが、改めてこれは名曲だなと思った次第である。

このあとは荒川さんの挨拶。「2曲も演奏したらお腹いっぱいです」なんて言うから、アンコール演奏はないのかなと思ったら、しっかりと用意していた。ブラームスの「ワルツ」である。この愛らしい曲を弦楽四重奏で聴くのは初めてだが、なかなかいい感じであった。さらにもう1曲。「ハンガリー舞曲第4番」だ。これも弦楽四重奏で聴くのは初めてかもしれない。演歌のような(?)第4番、その演歌のところ(?)の旋律をヴィオラが弾き、中間は第1ヴァイオリンが魅せてくれる。ブラームスの定番(?)アンコール曲も、弦楽四重奏で聴くとまた新鮮で、これも十分に楽しませてくれた。

オーケストラ奏者として活躍するだけでなく、室内楽も、決して片手間ではなく、じっくりと取り組んでいる荒川さんだが、最近ますます充実してきているようだ。演奏会が終わり、会場を出たところで、荒川さんに、今日の演奏会は素晴らしかったこと、改めてブラームスの室内楽は良いと思ったこと、そして5月も楽しみにしていることなどを伝え、雨の降る中を永福町駅に向かった。

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