私の周りでやたら評判がいいので観て来ました。
都心の男子高校生・瀧と片田舎の女子高校生・三葉の体が入れ替わるという、荒唐無稽な物語。
そんな文字通り漫画の世界に、まさか泣くことになるとは。
なんといっても、背景が綺麗。
この新海誠監督は、舞台となる実際の風景を写真に撮り、それをアニメに起こすのだそうです。
なので実に正確に描かれたその場所を訪ね歩く「聖地巡礼」が今、流行っているのだと。
いやいや、私はそこまでする気はありませんが
確かに新宿や四谷や赤坂などの見慣れた都心、そして私の故郷の岐阜が舞台なのです。
岐阜といっても飛騨の山奥なので、私の出身地からは遠く離れた地域なのですが
それでも聞き慣れた岐阜弁は耳に優しい。
そして体が入れ替わるだけでなく、その後、彗星の落下により村が全滅するという
あっと驚く展開となる。
SFファンタジーのルールはよく分からないのですが
それでもこれは辻褄が合わないんじゃないの、話の整合性がないんじゃないかと
突っ込みたくなる展開が多々ある。
それでも感動してしまうのは、多分3.11を始め、数々の震災を踏まえての作品だからなのではないか。
瀧が三葉を救いたいという、必死の思い。
三葉が瀧に会いたいという、一途な思い。
性愛を伴わない、思春期にしか持ち得ないその純粋さ、みずみずしさに
余分な垢がいっぱいついて体が重くなってしまった我々でさえ、
矛盾点も何のその、コロリとやられてしまったのではないか。
ただ…
この作品のみずみずしさ、純粋さは否定しようがないのですが
あまりにも綺麗すぎるという気がしないでもない。
繊細な背景描写が、汚い部分は一切取り上げず、綺麗な部分だけ切り取っているように
人間の描写についても同じことが言える。
ただでさえ草食性、ゲームやアニメの世界にこもりがちという若い人たちがこれを観たら
益々もってなまなましい関わりを避けてしまうのではないかと、余計な心配もしてしまうのです。
公式HP
http://www.kiminona.com/index.html
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