最近はちょっと疲労気味で、読書のペースは遅いが、前回から間があいたので書いておく。
●「時間のない宇宙」 (パレ・ユアグロー著/林一訳、白揚社)
20世紀の偉大な数学者ゲーデルと偉大な物理学者アインシュタインの、「時間と宇宙をめぐる果てしない思索の旅」の本。数学や物理というよりは哲学的視点(?)で書かれていて、ちょっと難解な箇所も多い。そういえば、「不完全性定理」の本も、まだ読み始めぬまま放置状態だ。
●「生物多様性」 (本川達雄著、中央公論社)
生物学者の視点で、「生命はずっと続くことに至高の価値を置いているものだ」という本。リンネ、ダーウィン、メンデルなどの足跡もたどりながら、興味深い話を述べている。「歌う生物学者」としても有名らしい著者自身の作詞・作曲による生物多様性についての歌の楽譜が2曲載っているのもよい(ほとんど、それに釣られて買った)。
●「武相荘のひとりごと」 (牧山桂子著、世界文化社)
白洲次郎・正子の長女が綴った、日頃の思いなどをまとめた本。日本人が忘れかけている心意気について気付かせてくれるような話も多い。ちなみに、鶴川の「武相荘」は実家からすぐ近くだが、公開するようになってもまだ行っていない。今度帰ったおりにでも寄ってみよう。
●「旅に生きて八十八年」 (岡田喜秋著、河出書房新社)
月刊「旅」の編集者であり、自らも紀行作家であった著者の、旅に関するエッセイをまとめたもの。88年に及ぶ人生のほとんどを旅に捧げてきた(しかもまだ現役!)人の言葉は、説得力のあるものも多い。
●「ちいさな城下町」 (安西水丸著、文藝春秋)
全国の“有名すぎない”城下町。観光地化していないがゆえに分かりにくいが、さりげなく残っている城下町の面影を求めて全国を訪ね歩き、歴史や自身の思い出を重ね合わせて綴った紀行文集。著者はこの連載中に亡くなり、最後の著作物となった。
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