震災直後は気分的にも何となく落ち着かない日々が続いたが、今は普段の生活に戻り、クラシックCDも少しずつ増えている。最近買ったCDを紹介する。
◎J.ハルヴォルセン
・交響曲第3番
・黒鳥
・結婚行進曲
・カラスの森のワタリガラスの結婚
・フォッセグリム
・ベルゲンシアーナ〜ベルゲンの古謡によるロココ変奏曲
ネーメ・ヤルヴィ指揮ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
マリアンネ・トゥーシェン(ヴァイオリン)
ラグンヒル・ヘムシング(ハルダンゲル・フィドル)
(2009年/2010年録音)
親父ヤルヴィ健在! N.ヤルヴィによるノルウェーの作曲家ハルヴォルセンの「管弦楽作品集」の第3弾が発売されたので、早速買って聞いてみた。第1弾、第2弾も良かったので、今回も期待が持てる。
交響曲第3番は、第1番のような宇宙ヒーロー物アニメに使えそうな曲(?)とは異なり、静かに重々しく始まるが、やがて劇的に盛り上がり、いかにも北欧という雰囲気の旋律もあり、なんだかまとまりのないようでいて(?)、でも面白い。第2楽章は抒情的な美しい旋律が素晴らしい。第3楽章は、やはり勇壮な音楽だ。第1番にも通じるハルヴォルセンらしい(のかな?)曲だ。
「黒鳥」と「カラスの森のワタリガラスの結婚」は、世界初録音だという。これらも雰囲気十分な曲だ。神秘的な雰囲気さえ漂う。また、「結婚行進曲」は明るく楽しい曲だ。いかにもお目出度い曲である。
「フォッセグリム」には、ハルダンゲル・フィドルのソロが使われている。ヴァイオリンに似たノルウェーの民族楽器らしい。だからという訳ではないが、ノルウェー民族色豊かな曲だなと単純に感じてしまう。
最後は「ベルゲンシアーナ」。ベルゲンゆかりの作曲家のベルゲンを題材にした作品をベルゲンのオケが演奏するのだから、いかにもベルゲンだ。(意味不明(笑))
◎M.ヴァインベルク
・子供の手帳
・ピアノソナタ第1番
エリザベータ・ブルーミナ(ピアノ)
(2008年録音)
ポーランドからソ連に亡命した作曲家でピアニストのミエチスワフ・ヴァインベルク。その珍しいピアノ作品のCDである。
「子どものための手帳」は23曲からなる3巻構成の作品集で、12歳の娘に捧げられた作品ということだ。数ある「子供の○○」と題する作品と比べると、ヴァインベルクのこの作品は、ちょっと雰囲気が違っていて面白い。技術的には難しい作品ではなさそうだが、子供向けの明るく楽しい作品集ではなく、だからと言って苦悩に満ちた作品でもなく、独特の雰囲気を持ったヴァインベルク節である、としか言いようがない。子供が弾いても楽しくはなさそうだが、聴くには良い曲だ。
ピアノ・ソナタ第1番は若き日の作品で、4楽章で15分ほどの短めの曲だが、その中にぎっしりと詰まっているような充実した作品だと思う。暗めの第1楽章に始まり、どんちゃん騒ぎ(?)の第2楽章、静かに反省するような(?)第3楽章、開き直ってはしゃぎ回る第4楽章、やっぱりヴァインベルクだ。
◎J.ブラームス
・51の練習曲
イディル・ビレット(ピアノ)
(1995年録音)
ブラームスのピアノ曲は好きである。特に後期の小品集など珠玉の名曲揃いで、何度聞いても飽きることがない。
そんなブラームスの作品の一つである「51の練習曲」のCDだが、ほとんどCDを見かけないのも当然、これは「演奏して聴かせるための曲」ではないのである。文字通りの練習曲。運指訓練のためのもので、聴く側としても「鑑賞する曲」ではないのである。同じ「練習曲」という名の曲でも、ショパンなどとは違う訳である。
実際70分近く通して聴くのはなかなか苦痛である(笑)。しかし、ところどころに、「あ、やはりブラームスだな」というような響きがあって、そこは面白い。まあ、何度も繰り返し聴くCDではなさそうだ。
演奏しているビレットはトルコ出身のピアニストで、あのヴィルヘルム・ケンプの弟子である。ところで「51の練習曲」なのに、何故88曲あるのだろう?
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