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2010年01月30日22:21

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【散策】 伊東・網代散策

今日は何となくどこかに行きたい気分になって、向ヶ丘遊園駅へ向かう。とりあえず小田急線で西の方に行こうと、7:46発の特急ロマンスカー「はこね3号」で小田原まで乗ることにした。定員の多いEXEの10両編成だが、今日はすいているようだ。見慣れた風景を眺めながら、55分ほどで小田原に着いた。今日も天気が良く、車窓からは富士山がきれいに見えた。

特に目的があって出かけた訳はないので、小田原に着いてもここから先の選択肢はいくつもある。新幹線は昨日の事故もあるので今日は避けようと思う。とりあえず東海道線の駅に向かい発車案内を見ると、ちょうど伊東行きの電車が来る時刻だ。「2つドア車両」と表示が出ているので、これは特急用車両で来るはずだ。もちろん特急料金は必要ない。これに乗ることにして、Suicaで改札を入る。やはり「踊り子」用の185系が来た。早川に停まり、次の根府川で4分停車というから特急の通過でも待つのかと思ったが、海をぼんやりと見ていると、何事もなく発車した。真鶴、湯河原を過ぎて熱海に着いたが、熱海は何度も来たことがあるし、この電車は伊東行きなので、そのまま乗っていくことにした。熱海で後ろ5両を切り離し、身軽な7両編成になって伊東線に入る。

来宮を過ぎて東海道線と別れ、トンネルを抜けるとすぐに海が見えてくる。伊豆多賀、網代を過ぎて再びトンネルだ。伊東線は意外とトンネルが多い。このトンネルを抜けると伊東市内に入り、宇佐美を過ぎると、南国ムード漂う眺めとなり(これは「伊東マリンタウン」だ)、間もなく終点の伊東に到着した。とりあえず下車することにする。ここから先は伊豆急行の線路になるが、JR伊東線と伊豆急行線は1本の路線のようであり、伊東もただの途中駅にしか見えない。

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(向ヶ丘遊園からEXEで)

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(伊東駅は南国ムード)

伊東駅に下りるのは久しぶりだ。そのまま伊豆急に直通してしまうことの方が多いのだが、折角伊東に来たから今日は少し散策してみよう。駅を下りると、そこは湯量が伊豆一番の温泉街である。ちょっと商店街をブラブラしてみることにしよう。

駅を出て少し右に行くと、「湯の花通り」があり、そこを歩いてみる。時刻はちょうど10:00であり、それぞれのお店が開いて1日の活動が始まりつつある。何気なく歩いていると、ちょっとユーモラスな七福神を見かけた。湯の花通りの「お湯かけ七福神」ということで、温泉のお湯をかけると良いことがあるようだ。折角だから、全部回ってみようと思い、この短い通りの中に布袋、恵比寿、大黒天、毘沙門天、寿老人を見つけたが、福禄寿と弁財天が見当たらない。絶対どこかに居るはずだと2往復したが分からなかった。しかし、ちょっと脇の道に、もしかしたらと思って入ってみると、ちゃんと福禄寿が居た。あとは弁財天だ。やはり美しい女神はどこか目立たないところに、ひっそりといるのだろうか。なかなか見つからないので駅の方に戻ると、そこに弁財天がいた。駅を出て一番最初に目に入るはずなのに見落としていたようだ。やはり、美と芸術には縁がうすいのだろうか。

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(布袋)

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(恵比寿)

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(大黒天)

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(毘沙門天)

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(寿老人)

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(福禄寿)

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(弁財天)

七福神を無事探し当てたところで、再び海の方に行ってみる。しばらくすると、旧い商家のような建物が目に入った。木下杢太郎記念館だ。木下杢太郎は伊東の出身なのであった。その生家は「米惣」という商家で、ほぼ当時の状態のまま残っており、記念館として公開されているのである。伊東市内に現存する最古の建物で、市指定文化財となっているとのことである。もちろん中に入ってみることにした。入館料は100円である。

木下杢太郎は明治18年の生まれであり、本業は医学者である。この記念館の中でも、木下杢太郎としての文学作品の他に、医学者太田正雄としての業績についても紹介されている。こういう、本業は「理科系の仕事」な文学者というのは、文学だけの人とは違う何かがあり、個人的にもそういう人の方が興味がある。同じく医師でもあった歌人、斉藤茂吉からの手紙なども展示されていて興味深い。また画才もすぐれていて、死の直前まで描き続けた「百花譜」と題する一連の植物画集などが残されている。館内は、朝早いからなのか他に誰も客がいなかったので、静かにゆっくりと見ることが出来た。

木下杢太郎記念館を出るとすぐに海に出る。今の季節では海岸も人は少ない。海岸沿いの道を歩いていくと「なぎさ公園」のあたりに出た。多数の彫刻が置かれており、中には何を表現したのかよく分からない作品もあるが、ちょっと楽しい空間である。海沿いの道を戻っていくと、木下杢太郎の詩碑があった。「海の入日」の詩である。駅前に戻るとお腹が空いてきた。もう昼近い。このあたりで昼食にしようと思い、ちょうど目に付いた「とんかつ みその」に入った。

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(木下杢太郎記念館)

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(杢太郎「海の入日」の詩碑)

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(伊東の海岸)

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(なぎさ公園と彫刻)

さて、このあとどうしようか。伊東は温泉街であり、ちょっと行くと観光スポットも多いが、駅周辺に限定すると意外と見るものがない。そこで電車に乗って別の駅に行ってみようと思う。熱海行きがちょうど来るので乗車する。来たのは「リゾート21」である。普通電車用の車両であるが、海側は座席が外を向いているなど、観光路線らしい車両である。次の宇佐美で下りてみようとも思ったが、見た感じ何もなさそうだったので、トンネルを抜けて次の網代へ行き、ここで下りてみる。

網代は初めて下りる駅だが、特急停車駅とは思えない小さな駅である。駅員も見当たらない。Suicaをタッチして外に出る。駅前だけはそれなりに温泉街の雰囲気はあるが、熱海や伊東と比べると、静かで地味な温泉街という感じがする。あまり見るものもなさそうな気がしてきたが、とりあえず海の方まで行くことにする。ブラブラ歩いていくと、小山臨海公園に出た。テニスコートやホールなどがあり、さらにマリンタワーと称する展望台(?)があるので、登ってみる。エレベータなどというものはなく、ひたすら螺旋階段を登っていくしかないが、折角上に登っても、海側にホールの建物があって眺めは今ひとつである。このタワーの天辺から山の方に橋がかかっている。そこを渡ると、さらに登れば「展望広場」に出るという。ここならばと思って行ってみたら、周囲は木が繁っていて周りがよく見えない。どこが「展望広場」なんだと思う。

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(網代駅)

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(マリンタワー)

このまま反対側の道に抜けて下りていくと、さっき来た道に出た。ゆっくりと網代駅に戻り、次の熱海行きに乗車する。今度来たのは元東急の車両である。「リゾート21」よりグレードが落ちるが、それでも海側をクロスシートにしたり、トイレを設置したりしているので、東急の通勤電車のままではない。トンネルを抜けて来宮を過ぎ、熱海に到着した。

東海道線に乗り換えて小田原へ。小田原をちょっとブラブラして、帰りも小田急ロマンスカーに町田まで乗った。
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