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2009年07月18日11:18

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【音楽】 伊福部昭の知られざる名曲

伊福部昭の曲というと、どうしても『ゴジラ』を思い浮かべる人が多いが、実は他にもいい曲がたくさんあるのである。

たとえば、最近買ったCDの一部から。

[1]
・バレエ音楽「日本の太鼓」ジャコモコ・ジャンコ
・二十絃筝とオーケストラのための「交響的エグログ」
・フィリピンに贈る祝典序曲
 (本名徹次指揮日本フィル、野坂惠子(二十絃筝)

[2]
・ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲
 (大友直人指揮日本フィル、舘野泉(ピアノ) 
・ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲
 (広上淳一指揮日本フィル、徳永二男(ヴァイオリン)

「日本の太鼓」はその名のとおり、太鼓が活躍する曲。 八ツの鹿の踊り、女鹿かくしの踊り、二ツの鹿の踊り、八ツの鹿の踊りの4曲からなり、原始的なリズムと素朴なメロディーの曲だが、それが日本人の感性に響くのである。日本人の心の核心に迫る曲といったら大げさか。

「交響的エグログ」は、日本の筝と西洋のオーケストラという組み合わせで、そういう試みは面白いだろうが、とあまり期待しないで聴いたら、なんと素晴らしい曲! 筝とオーケストラの牧歌的なやり取り(=「エグログ」)が、静かに心を落ち着かせる。 筝は「余韻」を楽しむ楽器といわれる、まさに日本的な楽器である。それがオーケストラと合わさって違和感がないどころか、こんなに心に響く曲になるとは、いい意味で予想を裏切られた。

「ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲」−ピアノ協奏曲は、伊福部節ともいうべきリズミカルな第1楽章、寂寥感漂う第2楽章、ラプソディックな第3楽章、どれも良い。第2楽章のフルートソロの哀愁に満ちたメロディーはなんだろう。戦時中(昭和17年)に作曲された曲というのも注目しておきたい。

「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」−ヴァイオリン協奏曲は、終戦直後に作られた曲で、「アジアの素朴な歌声」に回帰した作品だという。冒頭からのヴァイオリンソロの美しいメロディーは心を打つ。第1楽章には、あの有名な「ゴジラのテーマ」の原型が現れる。「ドシラ〜ドシラ〜」という単純な下降音型は、「日本(アジア)の素朴な歌声」の表出であったか。


伊福部昭の作品、最近すっかりはまってます。

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