今年になって「黒武御神火御殿」を読みその後「あやかし草紙」を再読したら、最初からシリーズを読み直したくなった。「おそろし」は何度目の再読だろう。
言っても詮無いことだが、おちかの父親が愚かだった。と思うほどにこの物語を現実のように感じている私。
実は最終話だけ、ちょっと入り込めない気がしていた。私は宮部さんの書いた物のうちゲームっぽいファンタジーは好きではない。
「黒武御神火御殿」には感じなかったが、「家鳴り」は以前も感じたあの好きでないファンタジーの感じを受けたことを再認識した。
以前読んだ時のレビュー
再読。文庫でも再読したことがあるが、こっち(単行本)で読むと本の重さと中身の重さが合わさってずっしり来る。
おちかはまだ17歳、ということはこの時代だからほんとは16歳なんだよね。
大事に育てられ素直で大人しい、だけどちゃんと働き者のお嬢さん。
恋に恋するお年頃の少女に、「私が悪かった」と心を閉ざしてしまう経験をさせてしまったのは可哀そうだった。やはりおちかの両親、どちらかというと父親が浅はかだったと思う。父親がもっと適切なことをやっていれば。
でも私はこのシリーズを全部読んでいるので、イライラせずに読み終わった。
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