困ったなあ。
観たい新作映画はあるし、CSやBSで録画した映画・演劇も観なきゃなのだけれど、NHKの朝ドラ「虎に翼」が面白すぎて、そっちでお腹いっぱいの状態なんですよね・・・。
女性の法的権利が大幅に制限されていた戦前、法律家への道を切り拓いた一人の女性を主人公にしたこの作品。今週はついにヒロイン・寅子が法科高等試験に合格し弁護士となりました。
先輩二人と彼女の合格を祝って祝賀会が催されるのですが、ここでの寅子のスピーチが、もう、日本のドラマ史上に残るのではと思われるくらい素晴らしかったので、全文紹介いたします。
私はずっと一番になりたくて頑張ってまいりましたが、自分がこの国で一番優秀だとは全く思えません。
(謙虚ですね、という新聞記者に向かって)
はて?謙虚?昔から私は自信過剰、負けず嫌い、ひとこと多いと言われてきましたが・・・。
この場に私が立っているのは、私が死ぬほど努力を重ねたから。
でも、高等試験に合格しただけで自分が女性の中で一番なんて口が裂けても言えません。
志半ばで諦めた友、そもそも学ぶことができなかった、その選択肢があることさえ知らなかったご婦人方がいることを私は知っているのですから。
でも今、合格してからずっとモヤモヤしてたものの答えがわかりました。
私たち、すごく怒ってるんです。
(隣の先輩二人に)そうですよね?
法改正がなされても、結局女は不利なまま。女は弁護士になれても、裁判官や検事にはなれない。男性と同じ試験を受けているのにですよ!
女ってできないことばかり・・・。まあ、そもそもがおかしいんですよ。元々の法律が私たちを虐げているのですから。
生い立ちや、信念や、格好で切り捨てられたりしない、男か女かで振るいにかけられない社会になることを、私は心から願います。
いや、みんなでしませんか?しましょうよ!
私はそんな社会の何かの「一番」になりたい。そのために良き弁護士となるよう尽力します。困っている方を救い続けます。
男女関係なく!
この、ものすごい長台詞の芝居を一気に演じ切った伊藤沙莉も、本当に素晴らしかった!
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