再読。
以前は預言者ウィエナが好きではなかった。押しつけがましいのに捉えどころがなく、ヤエトを振り回すだけに見えたから。
でもやっとウィエナが自分のことを少しだけ語った。
ヤエトの人生も不本意だらけで大変だが、私がどちらかの人生を選びなさいと言われたら、ウィエナの方は絶対選びたくない。
ヤエトには指導してくれる人はいなかったが、ウィエナにはいたはず。不満を口にできただろうか。そんなことは許されなかったのか。
いつかヤエトに会うことが生きていく支えだったなんて。可哀そうなどと思うのはウィエナに失礼だろうか。
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