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2019年05月19日08:28

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梅原猛『葬られた王朝』

 梅原猛『葬られた王朝 古代出雲の謎を解く』(新潮社、2010年)を読了。出雲神話の主人公である大国主は八千矛神とも呼ばれた。それは強い武力を持つ神を意味する。
 大国主は相当な軍隊を連れ、他国を戦争によって征服した。しかし、急速に巨大になった出雲王国は、様々な矛盾を抱えており、有能な参謀である少彦名はやがて王国が滅びると考えた。少彦名は大国主の政治について批判じみたことを言い、彼に暴力を振るわれると、出雲王国の衰亡は近いと予見して王国を去った。
 歳を取った大国主は、癇癪持ちの暴君となり、行状が荒々しい息子を島に捨てた。彼は後継者を定めておらず、多くの妻と子がいたので、当然、数多い王子たちの中で後継者争いも起こってくる。また、そうした内部分裂だけではなく、韓国から来た強力な神である天日槍にも大国主は脅かされ、そこに国譲りの使者が出現して出雲王国は滅ぼされた。
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