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2018年10月30日23:06

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世界の果てのランダム・ウォーカー/西条陽

 電撃大賞金賞作。天空都市から地上に派遣された調査官の二人組による探索行、という枠組での連作短編。公務員といいつつ勤務実態はいたってユルく、地表への鑑賞も情実優先で、あまり「お仕事もの」という感じではない。ただその分、題名のとおりな軽やかな足取りで、場所もジャンルも自在に横断する楽しさに満ちた小説にもなっている。特にSFとして見ると秘境探検からクローン、サイバーパンク、人類起源にまつわる謎のモノリス(!)まで、幕の内弁当的ネタの詰め込み具合に感嘆してしまう。
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