前田、フルネルソンに藤波を捕らえると藤波の代名詞とも言うべきドラゴン・スープレックスホールド、藤波はこれでフォールを取られる訳にはいきません。必死のクリアー。
古舘アナ「さあ、出た出た出たぁ!ドラゴン・スープレックスっ!お株を奪ったぁ!」
桜井さん「いやぁ〜、これはねぇ…」
古舘アナ「これは屈辱だぁ!お株を奪ったぁ!」
桜井さん「藤波君にとってもねぇ、これはそのぉ〜、大変なショックですよ!」
古舘アナ「そうですねぇ〜!」
桜井さん「これがねぇ、8:2位のねぇ、そのハンディでですねぇ、藤波君この試合に勝ち抜きしてる訳ですからねぇ」
古舘アナ「そうですね!」
前田のドラゴン・スープレックスホールドは藤波がカウント2で返しましたが、前田はすぐさま腕ひしぎ逆十字固めにつないでいきました。
古舘アナ「まあ、当然ですねぇ、その沢山のですねぇ、各種のスープレックスは身に付けているゴッチ仕込みのこの前田ではありますが、今のはバックからフルネルソンに固めたドラゴンだったっていう場面がですねぇ、大変な打撃ですねぇ!」
桜井さん「そうですねぇ、藤波としてはねぇ、本当に月並な言葉ですが、精神力だけで闘っている訳ですよねぇ」
古舘アナ「ええ!」
桜井さん「その精神力に大きなダメージを受けましたよねぇ!」
古舘アナ「なるほど!」
前田の腕ひしぎ逆十字固めは体勢が崩れて三角絞めへ。
古舘アナ「さあ、圧倒的に前田がここで押し込んでまいりました。山本さんっ」
小鉄「はい」
古舘アナ「まあ、今の話にもあったようにですねぇ、肉体、精神両面でですねぇ、かなりのハンディをしょい込む形となった藤波、これは、ああ、キック凄いですねぇ!」
前田の三角絞めは藤波ロープへ。前田、藤波の頭部へキック攻撃、藤波も怒ってパンチでやり返していきますがやはり力が弱い。藤波バックに回ってジャーマン狙いにいきますが、これを読んでいた前田はバックを取られながらも藤波の側頭部にエルボー、腰に回された腕を取って自ら倒れ込んでのワキ固め。
小鉄「それとですね…」
古舘アナ「さあ、正面から、藤波怒った、怒った!さあ、肘で返す、肘で返す。腕を取るっ!腕を取りにいくっ、藤波に対してぇ!」
小鉄「古舘さん」
古舘アナ「はい」
小鉄「あの、藤波選手ですね、血が止まらないですよね、先程の藤原選手は止まったんですからね。止まりませんとですね、血管切ったんじゃないかという気がするんですよね」
古舘アナ「なるほど〜!」
大流血、手負いの藤波は立ち上がると今度は前田の腕を取ってワキ固めのお返しに出ました。
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