mixiユーザー(id:5501094)

2018年09月18日08:26

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筒井康隆著「文学部唯野教授」を読んで 

照る日曇る日第1140回

一方では腐敗堕落した大学機構の内実、他方では文学とは何かという研究の総括的レジュメを配し、この2輪を均等に駆動させながら90年代初頭の時代傾向を摘出した好著ずら。

私が学生の頃にはてんで知らなかったし、興味もなかったが、あまたの阿呆莫迦教授や助教授、助手たちもいろいろ苦労していたんだなあ、と今更ながら回顧した次第。

しかし全共闘華やかなりし時代から、教育の現場の権力構造はてんで変わっていないし、たとえば京大のタテ看禁止や吉田寮崩壊にもみられるように、政権党、文科省、大学当局一体となった強権発動によって、磁場はますます狂乱の度を加えようとしているみたい。

昔むかし全共闘は大学解体を叫んだが、そおゆうベクトルではない次元で、大学と大学教育の古典的ありようはすでに崩壊し、いまや訳の分からぬ教育機関として盲目的に作動してるんとちゃうやろか。

  わたくしはこうのとりと発音するがテレビではコウノトリという 蝶人

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