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2017年05月22日22:16

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あ〜、間違ってる! と気になること

今季のNHK朝ドラ「ひよっこ」は、なかなか楽しく見ているが(主題歌が桑田佳祐、音楽が宮川彬良、というのも物語を明るくしている)、先日、「あ、これは違う!」と思うシーンが。

主人公・みね子と同じ工場で働く、福島出身の澄子の、中学時代の回想なのだが、澄子が骨折をして学校から杖をついて帰るという場面。

左足を骨折した澄子は、左側に松葉杖をついていた。

いや、違うってば。
左足をケガしたときは、反対側の右に杖をつくんだよ。
逆に右足が悪い時は、反対側の左。

どうも松葉杖は、ケガした足の側につくのだと思っている人が多いようだ。
うーん・・制作スタッフに、松葉杖を使ったことのある人がいなかったんだろうな。
やってみるとわかるけど、悪いほうの足の側に松葉杖をついて歩こうとしても、なかなか前に進まない。

この誤解はしょっちゅう見受けられる。
大河ドラマ「軍師 官兵衛」でも、官兵衛役の岡田准一が杖をついて歩くシーンに、
「あ〜、杖が逆だぁ・・」と当初思ったのだが、
その後「正しい杖の使いかた」に変わって、逆についていたので、誰かが指摘したのかもしれない。

よく、ケガをしている人のイラストなんかでも、左足に包帯巻いて、左側に松葉杖、
なんてのがあって、「逆なんだけど・・」と気になってしょうがないのだ。

というのも、わたしはかつて、股関節の手術をして、半年間松葉杖生活をしたことがある。
その後ドラマや映画の中で、
「悪い足の側に松葉杖をついている」というシーンがあまりにも多いのに気づき、そのたびに、
「あらら・・・違う」という思いをしている。
こういうことって、自分で体験しないとわからないものだ。
わたしだってリハビリを始めたとき、やっぱり手術したのが左足だったので、左に松葉杖を持とうとして、リハビリの先生から、
「右で杖を持って支えるんですよ。力が入るのは右でしょう?」
とまず言われ、そうなのか・・と思ったのだ。

むかし読んだ、ポーランド文学者の工藤幸雄氏のエッセイでも同様のことが書かれていて、工藤氏もケガをして松葉杖生活をしたからこその指摘だった。

皆さん、万が一足を怪我されて松葉杖を使うことがあったら、怪我した足と逆側に杖をついて歩いてくださいね。
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