エイルン・ラストコード３／東龍之助

　スパロボを地で行くラノベ３巻目。この巻では、大アルカナを背負うオーバーテクノロジー持ちマシン！漆黒の魔女！搭乗者(金髪巨乳弱気少女)に苦痛を強いるバーサーカー！と設定ばかり先行で、あまり見せ場のなかった機体「デストブルム」の覚醒と解放(笑)がメインとなる。ベタであることをてんで恐れないドラマ性と、闇鍋的に凝りに凝った設定がひどくマッチしていて…これは面白い。３巻続けてちゃんと面白い、というのがなにより凄い。あと、この話のキモであり、最大のオリジナリティは主人公の人が「ロボアニメからそのまま抜け出てきた人」なところなんだけど、そのキャラがCV神谷明や古谷徹(・・・は古すぎるか)ではなく、CV石田彰なところがまた変で面白い。だってロボアニメにおけるCV石田彰なんて謎のライバルか残念な人の二択じゃん！実際、元の世界(？)でもナンバー３３くらいの微妙な強さの人らしくく、どうもあとからCV保志総一郎の主人公キャラかCV関俊彦のボスキャラが追加参戦される模様。うーん、スゴイ捻くりよう。