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2016年09月11日13:44

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猪木とビンス(359)

84年サマー・ファイト・シリーズ開幕戦から出場停止処分を受けていた長州でしたが、6月29日、後楽園ホールの谷津嘉章vsデビッド・シュルツの試合前にタイツとシューズというコスチューム姿で登場し、試合をさせろとアピール。

新日本プロレスではこれを受けて7月2日、和歌山県立体育館から処分を解き、長州を試合に出場させています。

この日長州はセミファイナルで谷津と組んでシュルツ、リック・オリバー組と対戦、長州がリキラリアットでオリバーを体固めに決めての勝利。

実際の処分はあってなきが如しだった訳で、6月14日、蔵前国技館での暴動騒ぎもこの後、結局はリング上のアングルに昇華されてしまい、これでうやむやにされてしまい一件落着のような感じでした。

最も、出場停止処分にしておきながらも新日本は7月20日、札幌中島体育センターで藤波と長州の試合(藤波が7月5日、大阪でカネックに勝った場合はWWFインターナショナル・ヘビー級選手権試合)を発表しており、最初から試合に出さないつもりはなかったと言えます。

7月5日、大阪府立体育会館(テレビ収録)は8500人(超満員)の観客を動員。

この日、藤波はカネックとWWFインターナショナル・ヘビー級王座防衛戦を行うことが発表されていましたが、「無法乱入をした長州は俺が制裁してやる。20日まで待つ必要なし」と、カネック戦の後(藤波が防衛すれば)長州ともタイトル戦を行う、と日本プロレスリング・コミッショナーと猪木に対し「1日2試合の防衛戦」を志願しました。

コミッショナー裁定はこれを却下しましたが、猪木は「長州との試合はノンタイトルなら」との判断を下し、藤波はカネックとタイトル戦を行った後、長州とノンタイトルで対戦、1日2試合行うこととなりました。

この日、長州はまず第6試合でアニマル浜口と組んで、オリバー、マイク・デービス組と対戦、オリバーを7分58秒、リキラリアットで降しました。

第7試合はザ・コブラにダイナマイト・キッドが挑戦したNWA世界ヘビー級選手権試合。

WWFジュニア王者のキッドでしたがこの日はダブル・タイトル戦とは成らず。キッドが先制攻撃で試合の主導権を握りましたがコブラもフライング・ニールキックで反撃。

キッドのツームストーン・パイルドライバーはコブラがカウント2でクリア。場外に転落したキッドにコブラが勝負を賭けたプランチャを見舞いましたがこれはキッドに見られて自爆。

試合はそのまま場外戦となり11分38秒、両者リングアウトの引き分けとなり、コブラが2度目の防衛に成功しています。

セミファイナル(実質的にはセミ前か?)は猪木、坂口組がシュルツ、バッドニュース・アレン組に反則勝ち。

変則ダブル・メインイベントはまず藤波がカネックの挑戦を受けてWWFインター王座の防衛戦。

刺身のツマ的扱いを受けてプライドを傷つけられたカネックはいきなりトペの奇襲、しかしこの後長州戦を控えた藤波は負ける訳にはいかず、カネックのダイビング・セントーンを自爆させるとバックドロップからの体固め。

10分41秒、藤波が王座防衛に成功しています。

続いて藤波と長州のスペシャルマッチ60分1本勝負。

インターバルがあり、格下外国人選手相手のタッグマッチだった長州の方が体力的には上回り、連戦の藤波は劣勢を強いられました。

しかし、藤波は掟やぶりの逆サソリを先に仕掛けていきました。長州もサソリで反撃。藤波の雪崩式ブレーンバスター、長州のバックドロップの応酬。

長州が何を思ったか、突然鋏を持ち出して藤波の額を攻撃、藤波は額から流血。なおも鋏を使うのを止めない長州は割って入ったレフェリーのミスター高橋にも暴行を加え、9分46秒、長州の反則負けとなりました。

試合後は猪木もリング内に入り両者を制止。長州は明らかに苛立っており、1日2試合は後味の悪い結末となりました。
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