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2020年04月19日14:11

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未刊詩稿

 来週のメランジュは流れた。開催は無理であるとは思った。今月の月刊メランジュの発刊もないようだ。詩稿二編を送信していたが、まぼろしとなった。二編の内、先月赤穂のエクリで発表した分を以下に記す。

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エクリ20200309句歌詩

 早春四句
風光る土地の名プラスラーメン屋
啓蟄やブラックホール毛が三本
マスク取れば六連餃子皿に乗る
去勢果て風葬未だ肉の指


 偶感四首
駅前の自由ピアノが演奏中ジョン・ケージ作四分三十三秒
消しゴムの削りカスほど春の雲どこかを消した何か見上げる
空中の電線にあるT字路を曲がる信号弔電運ぶ
ぷつぷつり服地に路に痕残し特段の喩はなく霰溶け去る


 おりに触れての閑吟集

なんとなく雲を見上げる
なんとなく口をつく閑吟集
人買舟は沖を漕ぐとても売らるる身を
ただ静かに漕げよ船頭殿
どこにでも沖はあり
沖があれば人買舟があり
どこまでも金はついて回る
ビットコインのアイデアを発表した
サトシ・ナカモトなる人物は
この10年とんと姿を現さないそうな
あいつじゃないかという人がいれば
いやそうじゃない
死んだんじゃないかという人がいて
いやそうじゃない
実は俺なんだという人もいて
とんと雲をつかむような話
さてもうひとつの閑吟集に戻ろうか
何せうぞくすんで
一期は夢よただ狂へ

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