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2018年11月05日21:56

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[観劇]直観と情熱/VOGA

 @大阪市立芸術創造館。演出:近藤和見。ニーチェやダンテの引用、元素記号表数え歌(+群舞)に鏡像のパラドクス談義、イエス・キリストの死への道行き、そして交錯するネット上のアバターと実体(それぞれ別の役者によって演じられる)、と盛沢山の内容だが、90分に些か詰め込みすぎていて、見ている方が把握しきれないきらいはある。磔上で破壊されゆく肉体を克明に描写した劇中劇、キリストの受苦のパートは一際強い印象を残すが、劇全体のバランスからは突出して見える。幕切れも微温的で、野心的な内容からすると不満が残る。満天の銀河とも、微粒子のブラウン運動とも見える舞台照明は、全体を通して良い仕事をしていたと思う。
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