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2018年08月23日18:40

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映画の『アステリックスの冒険』

 映画の『アステリックスの冒険 秘薬を守る戦い』を視聴。フランスの漫画を原作にしており、古代ガリア(フランス)でガリア人の村人アステリックスとオベリックスが秘薬の力で活躍する。本作では古代ローマの将軍カエサルに攻められている古代ブリタニア(イギリス)の村に加勢し、ローマ軍と戦うことになる。
 元々が愛国的な漫画なのでローマだけではなく、ブリタニアも皮肉られている。ブリトン人は無礼に相手に拷問してでも礼儀を叩き込み、戦争を中断してでも(歴史的に茶葉がないから)お湯を飲み、恐ろしく不味い料理を作る。ガリア人のような生活の方が人間らしいというメッセージも込めている。
 しかし、ローマは徹底して茶化すが、ブリタニアはある程度リスペクトしている。それは原作が普遍を自称する大国の侵略に反発して描かれたものなので、現代のローマたるアメリカの風下に置かれる同じヨーロッパとしてシンパシーがあるのだろう。それがハリウッド映画の『300』をパロったシーンでも感じられ、あれのごとく下劣なエスノセントリズムを臭わせないのは流石と言えよう。
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