mixiユーザー(id:4550802)

2017年09月01日00:43

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キミは一人じゃないじゃん、と僕の中の一人が言った/比嘉智康

 三重人格の男の子(内部一人乙女だけど)、四重人格の女の子(内一人男)のラブストーリー。ヒロインがネグレクト受けて防御作用として別人格作り出しました、みたいな極々平凡(これ単体だと)陳腐な多重人格の成り立ちなのに、主人公の方はノー説明、天性の異能者/異常者で3人がかりで3倍の人生を謳歌しているのがズルくて痛快。恋愛要素よりむしろ主人公のまるで他人の目を気にしない、孤独とは生涯無縁の愉快な異常者ライフがグイグイ物語をけん引していくので、ダダ甘すぎる二人(?)のいちゃいちゃぶりも咽喉越し良く飲み下せるというもの。寂しくないフリークス、というのが好きすぎるのかもしれん。課題は超人主人公と普通なヒロインの力の差、で「可哀そうなヒロイン」を越えられるかどうかは、今後の展開と、やっぱ「愛」なんだろーなー。
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