生徒会選挙決勝戦やってたかと思うと息つく間もなく西日本が占領されて学徒動員される、という忙しすぎる第5巻。しかもその合間に中華娘と一羽先輩攻略する、という。さすがに戦争編は次の巻に回してもよかったんじゃないの!?
このシリーズ、ゲーム的に設定がよく練られているのが魅力の一つなのだけど、そういった想像力が社会や戦争のあり方にまでしっかり及んでいて、この巻あたりだともはやSFの領域に足を突っ込んでいる。無意識が具現化する魔力のせいで、避妊が失敗しやすくなり、かえって男女交際がマジメになってる、とか爆笑ものの小ネタから、魔法使い同士の戦争のあり方まで、ちゃんと考えられていて、しかもそれが物語の自然な進行(なぜ主人公たち学生が戦争の中心になるのか、とか)いるのが素晴らしい。
にしても我らがハーレム王たる主人公、前は紳士だったのにだんだんハーレム面のダークサイドに引っ張られてませんかね・・・?ヒロインがことごとく色物なのもマズい。ロマンチックな場面を各ヒロインに問う展開はほんと酷かった。特に輝夜先輩、全裸の男を手錠拘束するシチュはエロチックではあってもロマンチックではないです。イマイチ影薄いメインヒロイン・美桜さんの女子力だけが頼りだー。そしてどんどん小動物的にぞんざいに扱われだすロッテ王女。一応、亡国の姫君なんですがその人…
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