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2015年07月31日23:25

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魔技科の剣士と召喚魔王2/三原みつき

 「ハーレム王に俺はなる!」みたいな軟派きわまるおもて面とは裏腹に、次第に明かされる世界設定のハードさに震える第二巻。魔法を使ううち神話に浸食されて宗教国家と化した各国によるラグナロク/ティタノマキアが不可避・・・って酷いディストピア!1巻のラスボスと共闘したり、その能力が実はランダム神話剽窃召喚だったり、と設定の開陳の仕方がすごく上手い。それに、神話を単にガジェットとして使っているのではなく、ゼラズニイ的に、一見軽佻浮薄に見えて、神話と人間の関わり、その深奥にあるものを覗かせているような趣も実に、良いと思う。バトルとしても、超強いけど戦術の幅が狭い狂戦士を、前巻ラスボス含むフルメンバーでフルボッコにするタクティカルさもなかなか。とにかく地味に詠唱邪魔するとか、前衛後衛の使い分けとか、すごくよく練られていて、よくあるラノベの俺ツエー的単調さとは一線を画していてスゴイ。あと腹グロ淫乱最強で、立場上対立せざるおえない輝夜先輩が好み過ぎて困る。はやく攻略してあげて!
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