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2015年05月24日22:53

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明日の狩りの詞の/石川博品

 廃都と化した東京で異星生物をハンティング!というロマン溢れるシチュエーションで魅せる青春劇。異星生物といってもふつうに捌いて食えるし、習性もあんまり地球のものと変わらず、理解不能なものを相手にしている、というSF感覚は薄い。むしろ、古来のマタギ以来の「狩り」を現代に復活させて、若者のイニシエーションと接続する・・・という狙いはちょっと生真面目すぎるほどに前面に出ていて、ちょっと照れくさくもあるけど、憧れてしまう。ヒロインもいろいろ出てきてハーレムっぽくもなるけど、やっぱり「少年と犬」(本作では犬型ロボだけど)の要素が圧倒的に強くて、霞む。狩りに女は禁物という古来の教えはまんざら迷信でもなさそうだ。
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