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2014年12月06日23:41

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ディアヴロの茶飯事/斜塔乖離

 日夏耿之介、大瀧啓裕あるいは小栗蟲太郎ばりの晦渋・難読語を散りばめた異形のラノベ。アニメ化?なにそれ?と言わんばかりの言語遊戯の耽溺っぷりがいっそ愛おしい。なにせ主人公の名前からして「ンンアア・幻肢・ゲシュペンスト」ってんだから。名前がンで始まるラノベの主人公初めて見たよ!そして、始まりは彼が人肉食喫茶で食事するところから、というこの尖り様!わくわくするね!
 そして続々あらわれる怪人、魔人!悪の秘密結社!魔道書!
 ただ、ストーリーは特に後半散漫かつ説得力に欠ける流れで、薬で洗脳、というしょっぱい手段で寝返らされた相棒との一騎打ちが実質ラストバトル、禁じられた力を解放した主人公の力が既に倒した敵の死体蹴り程度にしか使われない、などいろいろと勿体無い。出来れば頁あたりの文字密度を2倍、頁数を5倍くらいにしたものを再オーダーしたいけど、もはやラノベレーベルで出版できる代物ではなくなってしまうかしら。
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