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日記一覧

会場に入って最初の展示物が「カピトリーノの牝狼(複製)」だった。意外と大きい。狼は古代エジプトの猫ミイラのような顔付き。乳房はブドウの房のように見え、双子は乳を飲むというよりもお酒飲み放題で盛り上がっているような感じがする。「ガイウス・ユリ

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展覧会はポール・セザンヌからスタート。パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによる実験的作品、フェルナン・レジェとフアン・グリスによる展開を経て、ドローネー夫妻、デュシャン兄弟、外国人画家(マルク・シャガールやアメデオ・モディリアーニなど)へ

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新国立劇場2023/2024シーズンがついに開幕。シーズン最初の演目はプッチーニ「修道女アンジェリカ」とラヴェル「子どもと魔法」のダブルビル。いずれも初めて鑑賞する作品だ。演出:粟國 淳指揮:沼尻竜典、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団<修道女ア

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第24回日本演奏家コンクール入賞者の小学生から大学生8人がプロのオーケストラと共演。同僚の娘さんが音楽の英才教育を受けていて、中学生にして早くも受賞歴多数、今回のコンサートにも出演するということで、聴きに行った。プログラムはピアノ、声楽、クラ

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版画の展覧会というと、たとえばデューラーやエッシャーなど特定の画家の作品のみで構成されていたり、あるいはひとつのテーマに沿って何人かの画家の版画作品を集めていたりするが、今回の西洋美術館の展覧会は「スペイン」という大きな括りになっていて、内

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ロンドンには2つのテートがある。テート・ブリテンとテート・モダン。過去にいずれも2回訪れたが、テート・ブリテン1回目は見たかった作品が見られず、2回目は建物改修中で展示室が大幅縮小。テート・モダン1回目は好みの近代美術作品が多くてテンションが上

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スペインのバルセロナを初めて訪れたのは30年前の1994年。サグラダ・ファミリア、聖家族教会は当時まだ学生だった私でも知っていた有名な未完の観光名所で、完成まで100年以上かかるのではないかと言われていた。確かに、完成にはほど遠いように感じられた。

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展示点数260点超。閉館まで1時間半。20世紀半ばまでの西洋モノに限定して鑑賞すれば何とか間に合うだろう。いざ、展示室へ!Section1 抽象芸術の源泉印象派とその周辺の6人の画家の作品が展示されるが、「抽象芸術の源泉」という視点で見るならば、ポール・

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第1幕のアリア「慕わしき人の名は」はジルダ役のトロシャンの声が美しく、また歌詞も感動的で、涙が出てきた。マントヴァ公爵役のリヴァスは低めのテノールだが、若々しくて力強く、高音も安定していて、第3幕のアリア「女心の歌」は安心して聴いていられた。

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ルオーの絵は実はあまり好きではない。だが、ルオーの作品に囲まれた時に無性に泣けてきたことが何度かある。しかも、絵に囲まれただけで泣けるのはルオー以外に経験がない。それがなぜなのか、いまだに答えは見出せない。今度こそ何か分かるのではないかと期

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シェイクスピアの有名戯曲をベースにした2作品。悲劇と喜劇の両方を楽しむことができた。指揮はマーティン・イェーツ、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団。<マクベス>新国立劇場バレエ団委嘱作品、世界初演。音楽は女性作曲家ジェラルディン・ミュシャ

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開幕翌日の夜間開館を狙って美術館に出かけた。出品リストに記載されている展示点数は155点とかなり多いが、彫刻、印刷、写真はスルーして絵画作品のみを鑑賞して、なんとか閉館までに間に合った。今回の展覧会はマティスの作品を時系列に辿っていくことがで

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横山大観の「生々流転」に圧倒された。山奥に立ち込める霞が渓流となり、川となり、海に注ぎ、龍となって天に帰るという水の一代記が40メートルもの絹本に描かれている。気持ちが緩んでいるような箇所はない。最初から最後まですさまじい緊張感で描かれている

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新国立劇場バレエ団のダンサーとアドヴァイザー遠藤康行がそれぞれ振り付けた作品で構成されるプログラム。動きが独創的だったり、クラシックバレエ風でありながらキレが良かったりと、なかなか見応えがあった。Ray of light(振付:池田理沙子)白い衣装と黒

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西洋美術館とほぼ同期間にSOMPO美術館でもブルターニュに係る展覧会が開催されている。同じテーマの展覧会が同時並行で開催されるのは興味深い。西洋美術館の鑑賞から時間を空けずにSOMPO美術館へ足を運んだ。SOMPO美術館の展覧会も西洋美術館の展覧会と同様

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フランス北西部に位置するブルターニュ地方。ケルトの文化が色濃く残る地域だということは知識として知ってはいるが、それが芸術家たちにどれほど大きな影響を与えたのかということを想像することができない。少し曇ったような空とひんやりとした空気感。美し

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「愛」をテーマにした作品が並ぶ展覧会。色使いは華やかだが、全体的に地味。ギリシア・ローマ神話、聖書、寓意などを知らないと理解できない作品が多いので、やや難解でもある。普段はあまり解説を読まない私だが、さすがに今回は何度も解説の助けを借りなけ

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シーレ50点と同時代のウィーンの画家たちの作品あわせて120点。残念ながらピンとこない。シーレを50点も見たのに散漫な印象。結局私はシーレの作品、特にシーレらしい内向きの激情に満ちている作品があまり好きではないのだろう。素敵だと感じたのは「装飾的

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電車が遅延して、開演時間に間に合わなかった。でも、そのおかげで、カメラマンしかいない2階席に案内してもらえた。ピアニストの手が見たいと思っていた私にはうってつけ。結局、ずっと2階で聴いていた。聴けた曲とその感想を以下にメモしておく。J.ブラーム

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新制作あり、海外バレエ団ダンサーのゲスト出演あり、プリンシパルのペア4組が一堂に会する作品ありの、新春らしい華やかな舞台。指揮はポール・マーフィー、管弦楽は東京交響楽団。【A Million Kisses to my Skin】動きはクラシック・バレエだが、舞台セット

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パリ・オペラ座を中心とした、フランスのオペラの歴史を概観する展覧会。絵画のほか、写真、彫刻、楽譜、ポスター、衣装、映像など260点超。さらっと見るだけでも、あっという間に2時間が経ってしまった。オペラとクラシック音楽が好きな私には作曲家の自筆譜

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