mixiユーザー(id:735114)

2023年03月07日23:33

61 view

【展覧会】ルーヴル美術館展(国立新美術館)

「愛」をテーマにした作品が並ぶ展覧会。色使いは華やかだが、全体的に地味。ギリシア・ローマ神話、聖書、寓意などを知らないと理解できない作品が多いので、やや難解でもある。普段はあまり解説を読まない私だが、さすがに今回は何度も解説の助けを借りなければならなかった。

フランソワ・ブーシェ「アモルの標的」:
アモルが放った矢が的のど真ん中を射抜いている。誰かが誰かに恋をした瞬間だ。的のあちこちに矢が刺さった跡があるのが微笑ましい。的の中央を射抜けるのはどれくらいの確率なのだろうか。誰かを愛すること、誰かに愛されることが奇跡なのだと思える。

ヨハン・ゲオルグ・ブラッツァー「ナクソス島のバッカスとアリアドネ」:
小振りながら密度の濃い作品。手前の果物はスイカだろうか。スイカ割りをして割れたスイカってこんな感じよね・・・(笑)

ニコラ・ランクレ「鳥籠」:
絶妙なロココ感。ちょうど今、ピアノで練習しているヘンデルの楽曲のイメージにぴったり!

ウジェーヌ・ドラクロワ「アビドスの花嫁」:
こちらも小振りながら、ドラクロワらしい異国趣味が魅力的。


神話系の作品に、掠奪される女性を描いたものがある。「神話では、肉体の強さ−暴力を利用することが、愛するものを手に入れようとする男性の戦略の一つ」とのことだ。この解説を読んで、ふと思った。
今の時代だとこのような作品は「女性の人権が〜」とか「セクハラ、パワハラ」と言われてしまうのだろうか。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する