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2023年04月01日22:44

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【展覧会】ブルターニュの光と風展(SOMPO美術館)

西洋美術館とほぼ同期間にSOMPO美術館でもブルターニュに係る展覧会が開催されている。同じテーマの展覧会が同時並行で開催されるのは興味深い。西洋美術館の鑑賞から時間を空けずにSOMPO美術館へ足を運んだ。
SOMPO美術館の展覧会も西洋美術館の展覧会と同様に、とても落ち着いている。両方の美術館に作品が出ている画家も多いので、雰囲気も似ていた。

ゴーギャンはブルターニュに野性的で原始的なものを見出したとのことだ。
太古の巨石文化の遺構や、中世のまま時間が止まっているような教会建築の中に身を置くと、自然との一体感を感じたり、大いなる力への畏怖の念が沸き起こったりするのだろう。

本展の私のベストは、エヴァリスト=ヴィタル・リュミネ「グラドロン王の逃亡」。
海の向こうにうっすらと描かれるのはブルターニュに伝わる伝説都市イス。洪水で海に沈んだ伝説の街も芸術家の想像を掻き立てる。私の好きなピアノ曲のひとつ、ドビュッシーの「沈める寺」もこの伝説に基づいているという説がある。

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