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2023年02月23日23:07

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【展覧会】エゴン・シーレ展(東京都美術館)

シーレ50点と同時代のウィーンの画家たちの作品あわせて120点。残念ながらピンとこない。シーレを50点も見たのに散漫な印象。
結局私はシーレの作品、特にシーレらしい内向きの激情に満ちている作品があまり好きではないのだろう。素敵だと感じたのは「装飾的な背景の前に置かれた様式化された花」と、街並みを俯瞰的に描いた数点。心穏やかに眺めていられる作品ばかりだ。
もっと言えば、本展覧会の私のベストはコロマン・モーザーの「山脈」と「キンセンカ」。シーレ展に行ったのに、シーレにあまり興味が持てなかった・・・。

強烈な個性、むき出しの野心、暴力的な繊細さ。身を削って芸術を究めようとしていただろうことがよく分かるので、見ているこちらも身を削られるような気がする。だから私はシーレを避けているのかもしれない。

シーレは28歳で亡くなっているので、プロの画家としての活動は10年程度だ。最初期の作品を除いて、どれもみなシーレらしい画風。つまり、かなり早い時期に独自性が出て、それが変遷する前に亡くなってしまった、ということになるだろう。
あと10年長く生きていたらどのような絵を描いただろうか。

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