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2023年10月10日23:00

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【オペラ】修道女アンジェリカ/子どもと魔法(新国立劇場)

新国立劇場2023/2024シーズンがついに開幕。シーズン最初の演目はプッチーニ「修道女アンジェリカ」とラヴェル「子どもと魔法」のダブルビル。いずれも初めて鑑賞する作品だ。
演出:粟國 淳
指揮:沼尻竜典、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

<修道女アンジェリカ>
女子修道院らしい、シンプルながらもどこか温かみがある舞台装置。今までプッチーニの音楽に特に興味はなかったけれど、今回はとても美しいと感じた。
自殺が大罪ということは敬虔なキリスト教徒なら理解しているよね、そこはボケるところじゃないよ、服毒する前に気づこうよ!と突っ込みたくなるが、しかしそれ以上に気になるのが、アンジェリカが未婚の母となった経緯だ。妊娠・出産という体力的にも苦しい経験をし、しかも未婚というだけで罰を背負わされるのは、中世・近世という時代とはいえ、理不尽としか言いようがない。当時の女性の苦労を思うと心が痛む。望まない妊娠だったのではなく、せめて好きな人との間に授かった子どもであってほしい。そして子どもも孤児院などに入れられたのではなく、公爵家の跡取りとして大切に育てられていたと思いたい。

アンジェリカ:キアーラ・イゾットン


<子どもと魔法>
ラヴェルがオペラを作っているということを知ったのは5年くらい前だろうか。その時以来、ぜひ見てみたいと思い続けていた作品だ。
45分という短い作品なので、凝った舞台装置と衣装がもったいないような気もするのだが、バレエもあるカラフルな演出で見ごたえがあった。
音楽は不協和音の金属的な響きとエキゾチックな旋律がラヴェルらしい。
家の中も庭もめちゃくちゃにしてしまった男の子。モノや動植物の気持ちを理解して、これからどのように成長していくのだろうか。

子ども:クロエ・ブリオ

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