雑木林にかこまれた山道に向け車のシートに沈み込み、扉を閉ざすアクセルに砕けたぬけ殻をのせ落ちていく夕日をひき離す 過ぎ去った時間の色が窓ガラスの冷たい肌を移りかわりのぼる道は曲がりくねっていてしだいに影は深くなる目の前に浮きあがる林がざわめ
続きを読む
いつでも吹いていた おかしな顔して吹いていた高い音は空をはしり雲をぬけてもっと遠くへスキップは月の上 木々は一斉にはねて猫も一緒にはねているしらん顔していてもやさしくて口笛も地面ではねて空へ自転車なら時間をこえて足はサイボーグになってあまりに
続きを読む